21. 噂の罠から抜け出して

私はかつて軍の女性将校でした。1999年のある日、韓国人の牧師が主イエスの福音を説いてくれました。その教えを熱心に実行したために、私はまもなく牧師から重点的に訓育を受け第一助手になりました。2000年の夏、牧師に率いられて韓国福音教会の大学生十数名が、短期の宣教旅行で雲南にやって来ました。思いがけないことに、このことが中国共産党政府の警戒を誘いました。私たちは牧師の家で集会をしているときに逮捕され、その後雲南省公安局に連行され尋問を受けました。韓国人大学生はその夜のうちに国外退去になり、韓国人の牧師もこの国から追放されました。教会は中国共産党政府の迫害を受け、信者の多くが恐怖を覚えあえて信仰を続けようとしませんでした。また信者の一部は強制的に三自教会に移されました。このようにして教会は中国共産党政府によって潰されました。教会の中心的な同労者だった私は、この時中国共産党政府の迫害を受けると同時に、職を失うことになりました。

2005年3月、私は全能神の国の福音を聞きました。主イエスが再来されていると知ったとき、歓喜の涙が湧いてきて、言葉にならない感謝を覚えました。そしてただひたすら、自分の兄弟姉妹を神の御前にできるだけ早く連れて行きたいと思いました。神のお導きもと、兄弟姉妹は一人また一人と終わりの日の神の働きを受け入れました。ところが、前の教会でとても有能だった同労者が、終わりの日の全能神の働きの証しを聞いたあとに、思いがけずこんなことを言いだしたのです。「この教義は正しいように聞こえますが、まずは牧師さんにご意見をうかがってみるべきではないでしょうか」。その後すぐ牧師から私に電話がかかってきました。「外の世界は今、ひどく混乱しています。あなたは長いあいだ神への信仰を失っているので、霊的背丈が小さくなっていますね。何をするにしても、教会の外の説教を不用意に聞いてはなりません。そうすれば道を踏み外すことはないでしょう。私たちはこの教会の牧する働きしか受け入れられません。他の教会の伝道に耳を傾けてはならないのです」。その言葉を聞いてから、私は穏やかに告げました。「私はここのところ終わりの日の全能神の働きについて学んでいました。だから、あの人たちが説くことはすべて聖書に沿っていて、聖霊による啓きと光があり、真の道であるのがわかるんです」。すると牧師が言いました。「その人たちがどんなに言葉巧みに伝道しても、私たちは主イエスだけが真の神であることを理解しなければなりませんよ。主から離れてはならないのです!」私はきっぱりと告げました。「主を離れてなんかいません。ただ子羊の足跡をたどっているだけです。主はすでに再来されています。正しいのはただ、思慮深い処女とまったく同じように主をお迎えすべきだということだけです」。牧師が厳しい口調で尋ねました。「主が再来されているなら、韓国福音教会が知らないなんてありえますか?」私は答えました。「それは簡単に説明できるようなことではありません」。牧師は饒舌に主張しました。「その人たちが信じる東方閃電を、中国共産党政府は弾圧しようと躍起になっています。インターネット上ではっきりそう説明されているのです。ネットで探してごらんなさい。見つかりますよ。あなたはネットを見て確認すべきです……」。電話を切ってからしばらく、心がざわついていました。牧師の言葉が耳について離れないのです。何よりネット上でどんなことが言われているのか知りたくなりました。

事実を確かめるために、私は急いでインターネット・カフェに走りました。ウェブサイトを開いたとたんに愕然としました。ウェブサイトでは、中国共産党政府がさかんに神を冒涜し非難するだけでなく、権威ある聖職者も神を中傷し冒涜していたのです。私は疑問に思いました。全能神の御言葉を話せる者などいない。御言葉は真理の霊の表れよ。宗派は違っても主を心から信じ真理を切望する人は、この事実を認めているじゃない。それにしても、なぜこういうウェブサイトは、全能神を否定するデマを焚きつけているのだろう。有名な牧師も大勢、中国共産党政府と一緒になって神を非難し冒涜しているなんて。ここでは何が起こっているんだろう?こうした否定的プロパガンダの数々を見て、私の心は突然揺らぎました。またその後、聖霊に使われた人がオンラインで攻撃されているのも見ました。私はふたたび暗い気持ちになりました。私は本当は人間を信じていたんだろうか?インターネットで情報を次から次へと閲覧するにつれて、当惑と迷いと混乱は深まる一方でした。おかげで最後にインターネット・カフェをどう出たかも覚えていません。

家に向かいながら私はずっと、終わりの日の全能神の働きを探求し調べていたときのことを思い出していました。私が疑問を投げかけると、全能神教会の兄弟姉妹は神の御言葉を必ず読んでくれました。問題点はすべて次から次へと解消されて、私は一点の曇りもなく確信するようになったのです。11日もかけて議論と調査をしたあと、私は全能神が主イエスの再来だと固く信じるようになりました。神の御言葉もいくらか読みました。神は働きの三段階と六千年におよぶ経営計画の奥義をすべて明らかにされています。また聖書のどれが神の御言葉か、どれが人間の言葉か、人は聖書にどう接するべきなのかといった、聖書の秘話や本質のような真実も明らかにされています。そうした御言葉を読んだとき、あらゆることがはっきりして私は大きな恩恵を受けました。そしてこうした神の御言葉から、全能神が主イエスの再来であると確信したのです。それなのになぜインターネット上のプロパガンダはどれも否定的なのでしょうか?そうした噂について考えれば考えるほど、私の気分は滅入って重くなり、道路を横断しようとして危うく車と接触しそうになりました。

帰宅後も、どうしても気持ちを落ち着かせることができませんでした。折に触れてインターネットの噂が思い浮かぶと、そのまま頭から離れなくなります。さまざまな思いが次から次へと心をよぎり、どうしてよいかわからなくなりました。その夜、私は眠れないままうつうつと考えていました。「もし間違った道を進んだら、私の信仰はすべて無駄にならないかな?いやいや、私は正しい道に戻らなくてはならないわ。でももし全能神が主イエスの再来だったらどうなるだろう?そうなったら主をお迎えする機会を逃して、救いを得るチャンスを失うことになるんじゃない?」考えが行きつ戻りつするうちに、私は祈りの中で神の御前に出ていました。「ああ、神様!働きのこの段階を受け入れてから、私の心はいつも穏やかで、神の御言葉を読むことが大変楽しいとわかり、私の魂はとても養われていました。ところがインターネットで否定的なプロパガンダを見てから、平静を取り戻すことができません。どうか私の心をお守りください。ああ、神様!私の霊的背丈は小さく、このようなことをどう理解してよいかわかりません。全能神が本当にあなたの再来なら、誰にもどんなことにも邪魔されることなく、あなたの働きについて確信できるよう私をお導きください。そうでなければ、洞察力がつくようお導きください……」。祈り終わると、ある考えが思い浮かびました。全能神の御言葉を早く読み終わって、それが神の御声かどうか判断するということです。その夜は夜を徹して神の御言葉を読み、テーブルにいつの間にかつっ伏していました。

翌日の早朝、ドアを叩く音で目を覚まし、寝ぼけ眼でドアを開けに行きました。来訪者は、私に水を与えてくれた姉妹でした。姉妹は私の眠たそうな顔を見て、どうかしたのですか、と心配げに尋ねました。私は答えました。「昨日オンラインで、神に抵抗し冒涜する書き込みをたくさん見たので、今もひどく思い悩んでいるんです……」。それを聞くと、姉妹は私と交わりを持ってくれました。「姉妹、あなたは中国共産党政府のキリスト教徒に対する態度をよくわかっていますよね。政府は無数のキリスト教徒を逮捕し迫害しています。これは紛れもない事実です。オンライン上のデマはすべて、中国共産党政府が全能神教会を迫害するためのでっちあげですよ。政府の狙いは神の働きをやめさせ、中国を無神論地帯にして、人々に神に従ったり崇めたりさせないことにあります。姉妹、中国共産党政府は無神論政府です。政府の言うことを信じられるでしょうか?」姉妹の言葉は、時宜を得た助言でした。そうです!中国共産党政府は無神論者なのです。誰よりも神を憎み抵抗しているのです。その政府の言うことをどうして信じらましょう?中国共産党政府はうわべでは「宗教の自由」の旗印を掲げていますが、裏では神を信じる人々を情け容赦なく弾圧し逮捕しています。私は、中国共産党政府が以前の教会の信者をいかに弾圧し迫害したか、そしていかに多くの兄弟姉妹が信仰を失いあえて神を信じようとしなくなったかを考え、私自身もそのために職を失ったことを思い出しました。これが神を信じる者に対する中国共産党政府の姿勢ではないでしょうか?宗教的信仰を禁じるために、中国共産党政府は三自教会を設立して、人々に何よりもまず「国家を愛し」、それから「地域を愛する」ことを求めました。その目的は国民をその手中でしっかり支配しつづけて、信仰の自由を制限することにあるのです。そう考えたとき、私は中国共産党政府の卑怯な意図について少し理解するようになりました。中国共産党政府はつねに宗教的信仰を迫害し、真の道を非難してきました。だとしたら政府はデマをでっちあげ、終わりの日の全能神の働きを非難して、神を憎み神に敵対するサタンのような本性を大々的に暴露しているのではないでしょうか?

姉妹は交わりを続けてくれました。「中国共産党政府は無神論者のサタンの政権で、神の敵です。国民を永遠に支配するという大それた野望を実現するために、強引に白いものを黒と捻じ曲げて、全能神教会を非難し信用を失わせているのです。私たちにはその違いがよくわかります。それにしてもなぜ宗教人である牧師や長老が、無神論者の政権に従って神に抵抗し非難し、冒涜するのでしょうか?大部分の人はこの問題を理解できていません。実のところ、このことは宗教的指導者の本性と神への抵抗の本質、真理への憎悪と関わりがあるのです。二千年前のことを思い出してみてください。主イエスが人類を贖うために働きを行われたときは、祭司長、律法学者、パリサイ人の激しい抵抗と迫害に遭いました。それは、その当時主イエスが説かれた道や起こされた奇跡が、ユダヤ中で大きな反響を呼んだからです。一般人の多くが主イエスの御言葉に引きつけられて、一人また一人と主イエスに帰依しました。祭司長と律法学者、パリサイ人はそれを自分たちの地位と生計を脅かすものと見て、ローマ政府と共謀し、主イエスに抵抗し非難しました。そして噂を広め、主イエスの働きを中傷して主を十字架に磔にしたのです。今、二千年前の歴史が繰り返されています。宗教的指導者は終わりの日の全能神の働きを受け入れる者が増えつつあるのを見て、すぐさま嫉妬心を抱き、中国共産党政府と結託して、終わりの日の神の働きに抵抗し非難しています。このことは、宗教的指導者のほとんどが反キリストで、真理を愛さずただ地位だけを愛していることを包み隠さず示しています。『古代より真理の道はいつも抑圧されてきた』のです。そのため、中国共産党政府と宗教界の邪悪な勢力が、終わりの日の全能神の働きに強力に敵対し非難したとしても不思議はないのです」。たしかにパリサイ人も祭司長も律法学者もみな宗教界の権威者でした。けれども神の真の信者ではなかったし、真理を愛してもいませんでした。主イエスの御言葉には権威と力があるのを知りながら、探求や調査をまったくしなかったのです。それどころか自分の地位と生計を守るために、主を非難し冒涜しました。彼らの本性が、まさしく神に抵抗し、神の敵となるものだったのです。今日、主の二度目の降臨に対して宗教界の牧師と長老が行っていることは、パリサイ人のしたこととまったく同じです。つまり彼らは神を憎み、真理を憎む反キリストなのです。聖書では主イエスの再来が次のように預言されています。「しかし、彼はまず多くの苦しみを受け、またこの時代の人々に捨てられねばならない」(ルカによる福音書 17:25)。今、全能神は働きをなさるためにすでに降臨されていますが、やはり宗教界と無神論者の中国共産党政府から抵抗と非難を受けています。それは主の預言どおりではないでしょうか?その瞬間、私の心に光が差しました。姉妹は交わりを続けてくれました。「インターネットで中国共産党政府と宗教界が拡散している否定的プロパガンダは、そもそも神の働きを妨害し破壊することを目的にしています。サタンはこれまでいつも嘘で人を惑わして混乱させ、神を疑い、否定し、裏切るよう仕向けてきました。それに乗せられた者は最後には神の懲罰を受け地獄に送られ、神に救われる機会を永遠に失うことになります。私たちは彼らのデマを見分けて、デマを広める邪悪な意図と卑劣な目的を理解できなくてはなりません。さもなくば惑わされて神に救われる機会を失うことになるでしょう」。私はその話に納得して肯き、この姉妹はちょうどいいタイミングで交わり、力になってくれたと感じました。私はその続きを聞きたくてたまらなくなりました……。

姉妹は神の御言葉の本を取り出すと、私に言いました。「姉妹、全能神の御言葉を読みましょう!全能神はこう言われています。『わたしの計画において、サタンは一歩ごとにかかとに噛み付いてきたのであり、わたしの知恵の引き立て役としてわたしの本来の計画を邪魔をする方法と手段をつねに探っている。しかし、わたしがサタンの欺きに満ちた策略に屈するものだろうか。天と地のすべてはわたしに仕えている。サタンの欺きに満ちた策略も同様ではないのか。これはまことにわたしの知恵の交わるところ、これはまことにわたしの業の驚くべきところであり、これはまことにわたしの全経営(救いの)計画が実行される原則である。神の国を建設する時代においても、わたしはサタンの欺きに満ちた策略を避けず、なすべき働きを続ける。宇宙と万物の中で、わたしはサタンの行いをわたしの引き立て役に選んだ。これはわたしの知恵ではないのか。これはまさに、わたしの働きの驚くべきところではないのか(『神の出現と働き』「全宇宙への神の言葉、第八章」〔『言葉』第1巻〕)。」

神の御言葉を読んだあと、姉妹はこう説明してくれました。「全能神の御言葉から、神の働きの一歩一歩に神の御心と知恵、素晴らしさが表れているのがわかるでしょう。神は働きをなさるにあたり、最初から最後までサタンの策略を避けられてはいません。むしろサタンの策略を神の働きに役立てて、神を心から信じる者を完全にし、人類を救う神の経営計画を成し遂げようとされているのです。表面上は、神に抵抗するサタンは尊大に見えますが、神の知恵はサタンの策略をもとに発揮されています。はじめサタンは人類を堕落させましたが、神はサタンをすぐには破滅させませんでした。それどころか神は人類を救うために働きの三段階を用いられて、人類をお救いになりながら、サタンが妨害や邪魔をするのをお許しになっています。神の目的は、人類を堕落と混乱に陥れ、神に激しく抵抗し、神の敵となるサタンの真の悪魔の顔を見せることにあります。そのため人類がサタンのおぞましい顔と邪悪な本質をその目で見るように仕向けられているのです。人はそうする中で、率先してサタンを拒絶し見捨てて、神に帰依することができます。するとサタンは身もふたもなく恥じ入り完敗することになるのです。これはサタンに対抗するもっとも強力な証しで、神の知恵と全能性を啓示しているのです。ヨブが神を恐れて悪に遠ざかった者であっても、サタンがヨブに苦しみを与えるのを神は許され、最後に試練を受けたヨブの証しを用いてサタンに屈辱を与えられ、神のヨブに対する評価が完全に正しいことを証明されました。そのこととまったく同じです。これが神の知恵なのです。また、神が終わりの日になさることは、人を救い完全にする働きです。それはまた、種類ごとに人を分類し、時代を終わらせる働きでもあります。神は中国共産党政府と宗教界の迫害を用いて、人にさまざまな試練と苦難を経験させます。神を心から信じる者は真理を理解し、苦難を経験することにより洞察力を養えます。神の全能性と知恵を知り、サタンの邪悪さを見抜き、最後にはサタンを完全に拒絶し神の救いを得ることができるのです。ところが臆病で真の信仰がない者、真理にうんざりしている者、真理を憎む邪悪な輩は、みな試練と苦難にさらされて淘汰の対象となります。このようにして羊から山羊を、小麦から毒麦を、よきしもべから悪しきしもべを、思慮深い処女から愚かな処女を選り分けるように、万物が種類に応じて選り分けられます。これが神の英知と全能性なのです」。姉妹の話を聞いたあと、私は主イエスがユダヤ教のパリサイ人とローマ政府によって十字架に磔にされた二千年前に思いを馳せずにはいられませんでした。人間の観点からすると、主イエスの働きは失敗しています。けれども主イエスは「すべてが終った」と言われています(ヨハネによる福音書 19:30)。神はまさしくサタンの迫害と十字架への磔をもって、人類の贖いの働きを終えられたのです。終わりの日である今日、中国共産党政府と宗教界の非難と中傷は、神を心から信じる者を完全にしようとする神にまさしく役立っており、神が彼らに罪を宣告する証拠にもなっているのです。全能神はこうおっしゃっています。「わたしの知恵はサタンの計略に基づいて実行される(『神の出現と働き』「征服の働きの内幕(1)」〔『言葉』第1巻〕)。聖書にはこう記されています。「ああ深いかな、神の知恵と知識との富は。そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい」(ローマ人への手紙 11:33)。そう考えると、神の働きがとても賢明で素晴らしいように思われて、心の底から神を讃えたい気持ちになりました。

姉妹との交わりを通して、神の働きについて少しずつ理解を深め、神に対する中国共産党政府と宗教界の抵抗の本質をいくらか見定められるようにもなりましたが、それでもインターネット上で私たちについて一人の人間、つまり聖霊に使われた者を信じている、と言われていることが理解できませんでした。私は姉妹に問いました。「インターネットでは、私たちが一人の人間を信じていると言われています。それは本当なんでしょうか?」姉妹はこの質問にも説明してくれました。「あなたは神の働きと人間の働きの違いについての真理がわかっていない、それが問題ですね。ではまず、全能神の御言葉の二節を読んでみましょう。全能神はこう言われています。『神自身の働きは全人類の働きを含み、時代全体の働きも表す。すなわち、神自身の働きは聖霊の働きにおけるあらゆる動態と傾向を表す一方で、使徒の働きは神自身の働きの後に来てそれに続き、時代を導くことも一つの時代全体における聖霊の働きの傾向を表すこともない。彼らは人がなすべき働きをするだけで、それは経営の働きとは何の関係もない。神自身の働きは、経営の働き内の事業である。人の働きは用いられている人たちの本分でしかなく、経営の働きとは何の関係もない(『神の出現と働き』「神の働きと人の働き」〔『言葉』第1巻〕)。『神が行う働きは、神の肉の経験を表すのではない。人が行う働きは人の経験を表す。誰もが自分の個人的経験について話す。神は直接真理を表すことができる一方、人は真理を経験したことに対応する経験を表せるだけである。……何かが神自身の働きであるか、人の働きであるかを見極めるためには、両方の違いを比較するしかない(『神の出現と働き』「神の働きと人の働き」〔『言葉』第1巻〕)。全能神の御言葉から、神の働きは新時代を開く働きなのだとわかります。それは全人類を救う働きなのです。人間は新時代を開くことも、人類を救う働きをすることもできません。人間の働きは神の働きの基盤にもとづいて、本分を尽くすことのみなのです。それは人に水や糧を与え、神の御言葉の理解に導くというような働きで、神と協力して行われますが、人間の働きは神ご自身の働きの代わりには絶対になりえないし、神の働きと同じ範疇に考えることもできません。たとえば恵みの時代について考えてみましょう。主イエスが恵みの時代を始められ、律法の時代を終わらせられて、人類を新時代に導かれたときのことです。主イエスが働きを終えられたあと、ペテロをはじめとする使徒たちは主イエスの働きを継承しはじめて、教会を導き牧する働きをして、兄弟姉妹を導き主の道をたどらせました。こうしたことは、主イエスの働きへの協力にほかなりません。その当時、教会の人々はペテロの牧する働きと導きを受け入れましたが、ペテロや他の使徒を信じていると言った者は一人もいませんでした。これは事実です。同じように、終わりの日の全能神は来臨し恵みの時代を終らせて、神の国の時代を開かれました。そして神の家を手始めに裁きの働きを行われ、人類を清め救うためにすべての真理を表されています。こうした真理を理解し、実践し、入ることができれば、私たちは真の救いを得て完全にされる者となるのです。ところが私たちの素質が劣っているので、自分で神の御言葉を読んで神の御言葉を経験しても、真の救いを得るまでの過程は、とても困難で遅々として進みません。そのため神は、聖霊に使われ私たちを導く人物の助けを得ているのです。聖霊に使われた人は、あらかじめ神によって準備され完全にされています。そして神の働きの経験を通して、救いを得て完全になる経験をしているのです。その人物は神の御言葉から経験したことを用いて私達を導き、神の御言葉を知らせて神の御言葉に入らせてくれます。そのおかげで私たちは、道から外れにくくなるのです。聖霊に使われた人の指導と水の施しを受け入れ従うかぎり、私たちは神への信仰の正しい道を歩み、真の救いを得ることができます。これはすべて神の私たちに対する優しさであり祝福です。聖霊に使われた人の行う働きにより、神は高められ目撃されて、私たちは神に従い崇めるよう導かれます。その人物は私達に神として扱うよう要求したり、みずからを信じるよう求めたりはしていません。神に選ばれたどの人々にとってもこのことは自明の理です。聖霊に使われた人は私達の兄弟で指導者にすぎず、私たちが信じているのは終わりの日のキリスト、つまり全能神であって、聖霊に使われている人ではないのです。インターネット上には、私たちが聖霊に使われた人を信じているという噂があります。それは純粋な事実の捻じ曲げで、真偽の取り違えです。サタンの惑わしで人々をたぶらかす嘘です。あなたはむしろ全能神教会に足を運んで、自分の目で見て、兄弟姉妹の中を歩きその話を聞いて、心から納得するほうがよいのではないでしょうか。そうすれば私たちが全能神の御言葉を読み、その名において祈り、神自身、つまり終わりの日のキリストである全能神が受肉されたことを信じているのがわかるでしょう。キリストは全能神教会全体に力を行使されています。力を行使するのは神の御言葉です。それならどうでしょう。私たちが信じているのは一人の人間でしょうか、それとも神でしょうか?その答えは明らかなのではないでしょうか?」姉妹の話を聞いて、私は神の働きと人間の働きについて少しわかるようになり、聖霊に使われる人の助けを得る神の意図についても多少理解しました。私たちが信じているのは、全能神の受肉で人間ではないことも知りました。そして心の中で考えずにはいられませんでした。私たちは、神の働きと神から与えられる御言葉を受けてきたのよ。全能神を信じているのであって、人間に従い信じているのではないわ。オンラインのデマは本当にサタンの嘘で、人を惑わすのを目的にした偽情報のようだし。そもそも、私たちの先祖のアダムとエバはサタンの策略に引っかかって、罪を犯し、サタンの嘘に耳を傾けたばかりに、エデンの園から追放されたのよ。パリサイ人に加わって主イエスを磔にしたユダヤ人も、噂を聞いてサタンのたくらみに引っかかって、神に対する永遠の罪人となったのだった。私も過去の失敗から教訓を学ばなくては。これ以上サタンの嘘に引っかかるわけにはいかないわ!

姉妹は帰り際に、神の御言葉をもっと読むといいですよと勧め、聖霊に使われた人の説教集を私が読めるように置いていってくれました。ある日、私は説教集の中に次の一節を見つけました。「この決定的な最後の瞬間に、人々が実践において最優先にするべきなのは、神様の御言葉を飲食すること、神様がするように託されること、自らの本分を尽くすこと、神様に御満足いただくこと、そして神様の栄光です。これらが神様への忠実を実行する唯一の道です。過去の聖徒たちはよくこう言いました。『私たちの損得はどうでも良いのです。私たちはただ神様の御心に注意するべきなのです』。これは全ての人間のモットーであるべきです。具体的な実践は次のとおりです。もしサタンが介入してきたら、最初の仕事は神様の証と神様の御働きを守り、真理を使ってサタンを倒すことです。もし罪や誘惑に直面したら、まず神様の栄光をたたえれば、罪を犯して神様を侮辱することはできません。もし本分を尽くす妨げになる人や問題や物事があるのなら、神様が託されたことが最優先であり、全てのまとわりつくものから自分を解放して神様に忠実でいなければなりません。もし私益に関わる重要なことが起きた場合、神様の家族の益の方が優先されなければなりません。私益を捨てて神様の御心を気遣うことが重要です。もし世俗的なことが絡んで束縛するのなら、本分を尽くして神様に御満足いただくことが先に来なければなりません。他の全てを捨て置いて神様のために尽くさなければなりません」(兄弟の交わりより)。聖霊に使われた人の説教から、神の御心を満足させるためには実生活でどう実践すべきか、神に忠実であるためには何をすべきかがよくわかってきました。聖霊に使われた人は、私たちが神に従い、真理に入り、神の御心に叶うよう間違いなく導いてくれているのだと感じました。そして神が私たちのために用意してくださった「通訳者」が本当に素晴らしいことに感銘したのです!そして私たちが真理をなるべく早く理解して神を知るよう導くために、あらかじめ聖霊に使われた人を神が用意してくださったことを、さらに強く実感しました。これは私たちに対する神の本物の愛です!ここまで来ると私は、ネット上で拡散されて、終わりの日の神の働きを非難し、聖霊に使われた人を攻撃するデマの本質を完璧に見抜き、頭から払いのけていました。気がかりで仕方がなかった状態から脱して、やっと心安らかになれました。そして全能神が再来した主イエスであると心から信じるようになったのです。終わりの日の全能神の働きを受け入れることにより、私は子羊の歩みと歩調を合わせ、子羊の婚宴に参加し、神の御座の前に引き上げられるのです!

このサタンの妨害を切り抜けてから、私は終わりの日の全能神の働きについてよりいっそう確信するようになりました。今はもう全能神に従うようになって十年以上が経過しています。思い起されるのは、終わりの日の神の働きを受け入れるちょうどその時に考えていたさまざまなこと、真理をいくらか理解して中国共産党政府と宗教界のデマを見抜いたこと、自分の考えを放棄してそれ以上惑わされなくなったこと、懸命に真理を求めようとしたこと、被造物として本分を尽くし神の愛に報いようとしたこと、全能神に固い決意をもって従ったことです。そうしたさまざまなことがあったからこそ、私は次のような神の御言葉の真理に心から感謝するのです。「この受肉した神と人間との関係において、人間は敵対から従順、迫害から受容、観念から認識、そして、拒否から愛へと変わっていく。これが受肉した神の働きの成果である(『神の出現と働き』「堕落した人類は、受肉した神による救いをさらに必要としている」〔『言葉』第1巻〕)。神様、ありがとうございます!

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