20. 中共の嘘を見抜き、神の愛によって御前に引き戻される

ケム(韓国)

「もう一度言う。俺に神の話をするのはもうやめてくれ。この宗教の信者たちとはもう関わってはいけない。今度連中とやりとりしているのがわかったら、携帯を叩き割るぞ」。

「どうして。どうして信仰の邪魔をするの」妻は混乱に満ちた表情で私にそう尋ねました。

「どうしてだと。お前自身のため、それに我が家のためだ。中共が全能神教会を厳しく取り締まって弾圧しているのを知らないのか。2014年に起きた五二八招遠事件のことを知らないのか。ネットでは事件の主犯の張立冬(チャンリドン)が全能神教会の信者だったって話だ。連中と付き合ったら、いいカモにされるだけじゃないか」。

妻は毅然として答えました。「チャンリドンたちは全能神教会じゃなかったの。ネットの話を鵜呑みにしないで。私は全能神教会の兄弟姉妹と二、三ヶ月接してきて、みんな人に親切で誠実な、立派な人たちなのを見てきた。誰かが困っているときはいつも助け合ってる。ネットで言われていることとは全然違う」。

私は腹を立て、納得できませんでした。ネットを見て自分の目で確かめるんだ。そうすれば、俺が正しいかどうかがわかる」。

すると妻は私を椅子に座らせて言いました。「あなたは物事をしっかり考える人なんだから、このことには理性的に対処して、事実に従って話さないと。一方の話だけを聞いちゃだめよ。中国の主要メディアはどれも中共の代弁者でしかない。中共が人民を欺く道具に過ぎないのよ。そんなメディアの報道にどんな信頼性があるの。1989年の天安門事件を忘れたのかしら。天安門広場で学生たちが政府の腐敗に抗議し、自由と民主主義を主張していたけど、中共は身元不明の人を何人か見つけて、学生たちの中に潜り込ませ、暴力や破壊、略奪や放火をさせたり、軍用車をひっくり返させたりした。大混乱を起こして学生たちにその罪を着せたのよ。その後中共はテレビやラジオなどのメディアを使って報道を次々に流し、学生たちを反革命の暴徒と中傷し、血みどろの鎮圧を行い、その結果何千人もの生身の学生が射殺されたり、戦車でつぶされたりした。中共の歴史を知っている人なら誰でも、党がいつも正義をふみにじってきたことも、異なる政治的見解や意見を持つ集団や個人の存在を認めないことも知っている。独裁政権を実現させるために、中共はいつもそういう集団や人たちを攻撃して断罪し、弾圧したり抹殺したりもした。中共が宗教信仰や民主化運動や少数民族の抗議を暴力で弾圧するときは、いつもまず偽りの事件を捏造して、世論を激しく騒がせて、市民を扇動してから相手を暴力で弾圧する。それが事実なの。五二八招遠事件も、中共が全能神教会を陥れるためのものよ。また偽りの事件を念入りにでっちあげたの」。

私は妻の話にまったく反論できず、考えました。「妻は天安門事件の犠牲者の家族に知り合いがいるし、内情を知っている。言ったことは全部本当だ。だが、たとえその招遠事件が全能神教会と無関係だとしても、俺はそこの信者と接したことがないし、どんな教会なのかわからない。今の世の中は混乱している。もし妻が騙されていたらどうする」それで私は妻に、全能神教会の者とは誰も接触してはいけないと言い、ドアをバンと閉め、涙を流している妻を残して部屋を出ました。

月明かりも星もない、とりわけ暗い夜でした。私は実に嫌な気分で道を歩きました。妻との十年間の結婚生活を振り返ると、出会ってから恋に落ち、結婚するまでの間も、私たちは多くの困難に遭いましたが、どんなことがあっても話し合い、支え合ってきました。大喧嘩になったことは一度もありません。なのに私は、信仰を理由に妻をしかりつけました。妻をそのように扱うべきではないと感じました。とはいえ、「ネットでは全能神教会はろくなものじゃないと言われているんだから、信仰を実践させない方が妻のためになる。どうしてわかってくれないんだ」と思いました。そのとき私は非常に疲れと苛立ちを感じていました。携帯電話を取り出すと、素晴らしい一家団欒の写真が目の前に現われました。娘のかわいい笑顔のおかげで一時的に疲労感が消えました。私は「俺は一家の大黒柱だ。妻の信仰をやめさせることは妻を守ることになるし、それが我が家のためなんだ。だから自分の立場を貫かなくては」と考えました。

それからしばらくの間、私は妻の感情を傷つけることを恐れ、敢えて激しく衝突しようとしなかったため、妻にはただ神が絡んだ話はしないように言いました。夫婦仲は表面的には正常で良好に見えましたが、二人の間にはすでに亀裂が生じていました。

ある日、ちょうど仕事を終えて玄関をくぐると、寝室から広がる陽気な音楽と、妻と娘の嬉しそうな笑い声が聞こえました。私は不思議に思いました。「何だ。家でこんな楽しい音や声を聞いたのは久しぶりだ。妻は韓国に来てからずっとここの環境に全然馴染んでいなかった。生活様式も言葉も違うから。特に、年老いた母親と好きな仕事から離れていて、親戚も友人もそばにいない。よく一人で座って泣いている。俺は妻の辛くて困っている姿を見てきたが、どうすれば慰められるかわからなかった。では、妻を今こんな幸せな気持ちにしているのはどんな歌なんだ」私はとても静かにドアを開け、「神の真の愛」という全能神教会が制作した踊りと歌の動画を目にしました。6人の若い女性が楽しく踊り、美しく歌っており、彼女たちのそうしたうれしそうな笑顔が特に感動的でした。私はすぐに引き込まれました。「どんな教会だ。どんな人たちの集まりなんだ。この人たちの歌や踊りにこんなに感化され、癒されるのはなぜだ。もし本当に悪い人たちなら、どうしてこんなに優しくて純粋な笑顔になれるだろう」と好奇心でいっぱいでした。

娘は私を見るとうれしそうに「パパ、すてきな歌でしょう。ママも私も本当にこの歌が好きなの。一緒に歌って踊ろう」と言いました。私は娘を抱きかかえ、その小さな顔に接吻し、「パパはエネルギーがあって力強い歌と踊りが好きだよ」と甘い口調で言いました。娘は頭を振ってしばらく考えました。「パパ、タップダンスが好きだよね。ママ、あのすごい歌をかけてあげて。」私は娘の話の邪魔をする気にはなれず、全能神教会のものでもいいからちょっとの間だけ見てみよう、こんな円満な雰囲気はこの頃の我が家にはなかなかないからな、と判断しました。娘を抱きながら、私は妻の隣に座って見始めました。「神は東方へその栄光をもたらした」という踊りと歌の動画には、愉快なリズムによる力と活気がありました。実に刺激的な精神が踊りによって表されていました。私は普段から踊りが好きだったので、すっかり引き込まれました。没頭している私を見て、妻は胸を躍らせて言いました。「この歌と踊りは全部全能神教会の兄弟姉妹がアレンジして、動画にしたの。誰もプロじゃないのよ」私はこのことについて熟考せずにはいられませんでした。「プロの訓練を受けていない人たちがどうしてこんなに信じられないほどうまく踊れるんだ」妻は微笑んで言いました。「すごいわ。神様自身の働きとお導きがなかったら、プロじゃない人たちがこんなふうに踊れるかしら。彼らが作った映画を見たらもっとびっくりするわ。全能神教会には聖霊の働きがあるの。神様の祝福があるのよ。だからこの人たちの踊りや映画はすごくよくできているし、しかも映画で伝えられている真理はすべて人間のためになるの。ネットの否定的な宣伝はどれも、中共が全能神教会に関して嘘を広めているに過ぎない。全然本当のことじゃないのよ。中共がこんな嘘を広めているのは、みんなが全能神教会に反感を持ち、終わりの日の神様の働きをあえて探らせないようにするためなの。そうなればみんな神様の救いを失ってしまう」。

妻の話を聞き、目を輝かせている妻を見て、私はさらに興味が湧きました。妻が全能神を信じ始めて以来、ホームシックと母親の恋しさによる憂鬱から立ち直ったことを、私は振り返りました。また、娘に対してもっと辛抱強くなり、癇癪を起こさなくなったことにも気づきました。私に対しても非常に面倒見が良くなってくれました。本当に全能神が妻を変えてくださったのでしょうか。全能神教会は妻が言うように本当に立派なのでしょうか。このことをとくと考えると、心が困惑しているように感じ、妻に信仰を続けさせるべきかどうかわかりませんでした。自分の中のこの葛藤の末、私は自分で確かめてみることにしました。もしネットで言われているとおりでなければ、もう妻の邪魔をするつもりはありません。

仕事が休みの週末に、私は妻に寄り添って、全能神教会を見に行きたいと言いました。妻は驚きつつも喜びました。私たちがそこに着くと、兄弟姉妹が暖かく迎えてくれ、彼らの言葉、仕草、他の人との接し方から、親切で誠実な人たちだと感じられました。私の警戒心は徐々に解かれました。すると、ある姉妹が全員の前で「兄弟姉妹の皆さん、ミュージカルの『小真(シャオチェン)の物語』が国際的な賞を受けました」と興奮した口調で言いました。私は好奇心から「見せてもらえますか」と尋ねました。兄弟姉妹は口々に「いいですよ」と首を縦に振って、ミュージカルを再生してくれました。劇中のシャオチェンの波乱万丈の人生にとても心を打たれ、私は自分自身も「シャオチェン」ではないかと思い返しました。私は少年時代、混沌とした家庭環境のせいで世間をさまよい、ただ生き延びるためにありとあらゆるいじめや屈辱、人の冷たさを受けてきました。そして今は苦労し、一生懸命働いて生計を立て、酸いも甘いも噛み分けていました。何年もの紆余曲折を経て大いに苦しみ、疲れと悲しみを感じましたが、妻と友人の前では強く振る舞っていました。誰が本当に私の心の痛みを知ることができたでしょうか。ミュージカルの終盤で次の歌が歌われました。「全能者は深い苦しみの中にあったこのような人々に慈しみを抱く。同時に、全能者は何の知覚もないこのような人々にうんざりしている。なぜなら、人間から答えを得るのに、あまりにも長く待たねばならなかったからである。全能者は探したい、あなたの心と霊を探し、あなたに水と食料を施したい、あなたを目覚めさせたいと思っている。それにより、もはやあなたが渇きと飢えを感じないようにである。あなたが疲れているとき、この世の荒廃のようなものを感じはじめるとき、途方に暮れてはならない、泣いてはならない。全能神という、見守る者がいつでもあなたが来るのを抱擁して迎えるからである(「神はあなたの心と霊を捜し求めている」『小羊に従って新しい歌を歌おう』)。歌の一行一行が迷い悩む私の魂を温めてくれ、歌われた音符の一つ一つが、消息不明だった子供に手を差し伸べている母親のように感じられました。私が感じたのは愛の呼びかけだったのです。非常に感動しました。ミュージカルが終わると、涙が顔を伝うのをこらえられませんでした。大勢の人の前で泣いたのは初めてで、少し気まずくなったので、急いで静かに振り向いて涙を拭きました。「すごくいいミュージカルだ」と私は心の底から叫び、『小真の物語』に拍手をしました。

妻は私を見てうれしそうに、そして感極まりながら言いました。「あなたが『小真の物語』に心を打たれたのは、神様が動かしてくださったからよ。あなたが五二八招遠事件に影響されたことも、終わりの日の全能神の働きについてかなり誤解していることも知ってるわ。あなたが私と娘の安全を心配していることもわかっている。だから今日、あの事件で実際に何が起こったのか調べて確かめましょう」。

兄弟姉妹はそこで『五二八山東招遠事件の背後で暴かれた事実』という動画を再生してくれました。その動画では事件の主な疑問点がいくつか明かされ、詳細に分析されていました。私はそれに大変引き込まれ、動画を見ながら自分なりに事件を分析して真相を突き止めようと試み、動画が進むごとに眉間の緊張が徐々にほぐれました。重ねられた嘘が次々に暴かれるのを見て、私はほっと一息吐きました。五二八招遠事件は中共が宗教信仰を圧迫し、全能神教会を根絶するために一手にでっちあげたのだとわかりました。事件の犯人である張立冬(チャンリドン)、張帆(チャンファン)らは、自分たちが全能神教会の信者であることを自らの口で否定し、教会とは全く無関係だと言いました。しかし、中共は容疑者の供述を完全に無視し、公然と事実に反して、全能神教会の者たちによる犯行だと主張しました。さらに奇異なのは、中共が法廷の裁判も判決もないまま、即座にテレビやインターネットのメディアを通じて公然と断定的に全能神教会を事件の黒幕にしたことであり、それはすべて世間を憤慨させ、教会を弾圧して抹殺するためでした。中共が教会を陥れてそのような偽の事件をでっちあげたのは、教会のクリスチャンを何の支障もなく猛烈に弾圧し逮捕できるようにするためです。それは彼らが1989年6月4日の学生運動を弾圧したときと同じです。中共はまず噂を捏造して学生の愛国的な運動を反革命的な暴力のように描写してから、逮捕を行い、人々を殺し始めました。事実を直視した私は、中共があらゆる反体制派を根絶するための戦術は、まず噂を捏造して事実を歪めてから、相手を陥れて暴力で弾圧することだと、ついに完全にはっきりと理解しました。真相を知らない人々が中共の嘘に惑わされて教会を誤解するように、真実をひっくり返して現実を歪め、全能神教会を陥れるのは憎むべきことです。しかし、それでもわからなかいことがありました。全能神教会の兄弟姉妹はネット上の噂とまったく違う高潔な人たちなのに、なぜ中共は教会をこれほど猛烈に迫害し、手の込んだ手段で全能神教会に殺人事件の容疑をかけ、その信者を逮捕するのでしょう。一体どうなっているのでしょうか。

私がこの疑問を打ち明けると、ある姉妹が次のように答えてくれました。「まず神様の御言葉の一節を読みましょう。『サタンは人を騙すことで評判を確立します。サタンは正義の先導者的かつ模範的存在としての立場を確立することがよくあります。正義を守ると見せかけて、サタンは人間を傷つけ、その魂を食い物とし、人間を麻痺させ、騙し、扇動するためにあらゆる手段を講じます。サタンの目標は、サタンの邪悪な行いを人間に認めさせ、それに従わせること、サタンが神の権威と統治に反対するのに人間を参加させることです。しかし、人間がサタンの陰謀や策略、下劣な顔つきを見通し、サタンの踏み台にされ、騙され、奴隷として仕え、サタンと共に罰を受けて滅ぼされることを望まなくなると、サタンはそれまでの聖人づらを一変させ、仮面を破り捨て、真の邪悪で残忍で醜く野蛮な素顔を現します。サタンに従うことを拒み、その邪悪な勢力に反対する者すべてを皆殺しにすることほどサタンが好むことはありません。……サタンが憤慨し、激怒する理由は、そのおぞましい陰謀が暴露され、策略がうまく行かず、神の代わりとして君臨するというサタンの向こう見ずな野心と欲望が打ち砕かれ、阻止され、全人類を支配するという目標が今や無となり、永遠に達成の見込みがなくなったからです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 II.」〔『言葉』第2巻〕)。」

神の御言葉を読んだ後、彼女は次のように交わってくれました。「神様の御言葉は、サタンが神様に逆らって人類を害することの根源を明かしています。このことを、神様に逆らってクリスチャンを迫害する中共の行為と比べれば、中共が悪魔サタンの権化であり、もっとも真理を憎んで神様に抵抗するサタン政権であることがはっきりわかります。中共は中国を無神論の地にしようとしており、人々が信仰を持って正しい道をたどることを絶対に許しません。すべての宗教信仰を根絶しようと望んでいるのです。これは終わりの日において特にそうです。受肉された全能神は中国に現れて働いておられ、人類に光をもたらすために真理を表しておられます。真に神様を信じ、真理を愛するあらゆる教派の人々は、全能神の御言葉を読み、それが真理であると悟ることができ、終わりの日の神様の働きを次々に受け入れています。多くの人は神様の御言葉を読むことから真理を理解し、いかに善と悪を区別するかを学び、そのため中共の邪悪な本質をはっきりと見極め、それを進んで拒むようになります。彼らは真理を求め、人生の正しい道を歩んでいます。ますます多くの人が神様を信じ、神様に従うようになるのを見て、中共の目は怒りに燃えています。人々が中共の奴隷であり続け、中共に踏みにじられ続けるように、彼らは人々を自分たちの陣営に引きずり戻すことを空しくも望んでいます。この目的のため、中共は全能神教会を猛烈に迫害して弾圧し、嘘を捏造して教会を中傷して陥れるだけでなく、ありとあらゆる卑劣な戦術を駆使しています。彼らは、神様の福音の働きが広がるのを止め、全能神教会を完全に根絶させようという妄想から、秘密文書を何度も発布して膨大な数の武装警察と軍隊を動員し、全能神教会のクリスチャンを全国規模で狂ったように逮捕し迫害してきました。特にここ数年、教会による様々な福音映画や動画が次々とインターネットに載せられ、神の国の福音が破竹の勢いで世界中に広まっています。中共は政権を握って以来、数えきれないほどの殺人を犯し、ありとあらゆる悪事を行ったことを自覚しているので罪悪感を抱いています。彼らがクリスチャンを迫害したことによる血の負債は重いです。世界中の人々が神様の働きを受け入れ、真理を理解し、中共の邪悪な素顔をはっきり見極めて拒絶するのではないかと中共は危惧しています。そうなれば中共は世界での足場が何もなく、全人類を支配して神のごとく振舞おうという野望が打ち砕かれます。中共による全能神教会の迫害がエスカレートしているのはこのためです。だから彼らは教会を陥れるために五二八招遠事件を綿密に計画し、真相を知らない人々を煽って混乱させることで、神様と全能神教会を憎ませるとともに、中共と共に悪事を行わせようとしたのです。このことから、中共が正義の原理に反して天に背いていることがわかります。神様を嫌い、真理を憎んでいます。神様の敵です。神様に逆らう悪魔です。しかし神様は全能であり、神様の知恵はサタンの策略に乗って行われます。中共の醜い素顔は、その狂った抵抗と弾圧を通して白日の下にさらされています。神様の選民は、中共の邪悪で反動的な本質を一層はっきりと見ることができます。彼らは中共の卑劣で邪悪な本性について識別力を得て、神様に従おうという意志がさらに堅くなり、神様に従うのをやめるぐらいなら自分のいのちを捨てるでしょう。このことは、中共がいくら野蛮であっても、人々が神様に従うのを止めることはできず、特に神様の働きを止めることなどできないことを示しています」。

全能神の御言葉とこの姉妹の交わりを聞いた後、中共が全能神教会を迫害するのは、その本質が真理を憎み、神に敵対するものだからだと理解しました。中共は人々を支配し、しっかり掌握することを望みますが、全能神が表された真理は人々の心の奥に及びます。中共はすべての人々が神と共に歩むことを当然望んでいないため、全能神教会を迫害しようとあらゆる手を尽くして噂を捏造し、偽りの事件をでっちあげることで、世間の非難を煽ろうとしています。五二八招遠事件はそのようにして生まれたのです。ひとたび真相がわかると、全能神教会についての私の疑いが払拭されました。しかし、私にはまだ懸念がありました。中共が教会をここまで圧迫しているのであれば、妻は無事でいられるでしょうか。

それから兄弟姉妹は、『共産主義の妄言』という映画を見せてくれました。その中の神の御言葉で、私が非常に心を打たれた一節がありました。「わたしたちは、いかなる国家も勢力も神が果たそうと願うものの前に立ちはだかることはできないと信じている。神の働きを妨害し、神の言葉に抵抗し、神の計画をかき乱し阻害する者たちは最終的には神に罰せられる。神の働きに逆らう者は地獄に送られる。神の働きに反抗する国家は滅ぼされる。神の働きに反対するために立ち上がる民族は地上から一掃され、消滅する(『神の出現と働き』「附録2:神は全人類の運命を支配する」〔『言葉』第1巻〕)。私は神のこの御言葉から神の権威と威厳を感じることができました。サタンのいかなる邪悪な勢力も、いかなる人も、神の働きを妨げることはとてもできません。中共は全能神教会を中傷して断罪するために知恵を絞り、教会の兄弟姉妹を悪魔的に逮捕し迫害しさえしていますが、それでも兄弟姉妹は神を信じ、神に従うことに徹しており、彼らが製作する福音映画、合唱作品、踊りと歌のビデオは少しも妨げられることなく絶えずネット上で公開されています。このことは神が全能であり、いかなる勢力も神の働きを止められないことを本当に私に示しました。妻が神を信じているなら、神が妻の後ろ盾ですから、私には何の心配もありません。それをすべて悟ると、心の中の悩みと不安はすべて消えました。微笑みながら、私は妻にこう言いました。「お前が全能神を信じるのは正しい。以前の俺はあんなに盲目だった。聞いたことを誤って信じて、お前をこんなに苦しめてしまった。俺はこんなに間違っていたんだ。これからは信仰する君をしっかり支えよう」妻は目に涙が湧き出て、「あなたが中共の嘘を見抜いて、混乱の霧から抜け出すことができたのは、神様のおかげよ。これが神様のお引き寄せ、お導きだわ」と胸を熱くして言いました。

それ以来、私は全能神教会が作った動画を妻と一緒に時々見て、妻が自分の信仰の話をするのを聞くようになりました。しかし私はいまだに、神を信じるのは単純な部類の信仰であって、心の中で神を信じるのはいいことだが、家族が楽に暮らせるように生計を立て続けないといけないと感じていました。しかし後に健康を損ねてから、私は神を信じることのまったく新たな認識を得たのです。

家族と夕食を食べていたある日の夕暮れ、私はひどい胃痛に襲われ、顔に大量の汗が流れました。妻にすぐ病院に連れて行かれ、急性虫垂炎と診断されました。直ちに手術が必要な危機的状況でした。私はかつてない無力感と恐怖を覚えました。もしうまく行かなければ、妻と幼い娘はどうして外国で生きていけるでしょう。誰が二人のそばにいてくれるでしょうか。妻は私が考えていることを察すると、私の手を握って言いました。「あなたが何を心配しているかはわかってる。神様は全能で、すべてのものは神様の御手の中にある。手術が成功するかどうかも神様がお決めになるのよ。私たちは神様に頼らなくてはならないし、手術の結果がどうなっても神様を責めず、神様の支配と采配に従わなくてはならないわ」私は妻の話を聞いてうなずきました。手術室の扉が閉まると、私は目を閉じて神に祈りました。「全能神よ。私は恐怖を感じています。私が恐れなくなるように信仰をお与えください。喜んであなたに頼ります」祈ると恐怖が軽くなり、ある動画で見た神の御言葉の抜粋が思い浮かびました。「平安や喜び、祝福、身体の安全など、人間が持つものは、実際のところすべてが神の支配下にあり、神が各人の運命を導き決定している、とわたしが言う理由です(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 VI.」〔『言葉』第2巻〕)。そのとおりです。神は全能であり、私のいのちは神の御手の中にあります。私はその日の手術の成功が神の支配と采配にかかっていることを知っていたので、すべてを神に委ねることで、何も心配することがなくなりました。神の御言葉は私に信仰を与えてくれたのです。不安な心が落ち着き、手術が失敗するのではないかという懸念はあまりしなくなりました。麻酔薬の影響で徐々に意識がなくなりました。意識が戻ると、医者に手術が成功したと言われました。それが神の加護であると知り、神に賛美と感謝を何度も捧げました。

その後、私は次のような神の御言葉を目にしました。「……人がこの地上に足を踏み入れた時にまず理解すべきことは、人間がどこから来るのか、なぜ人々は生きているのか、人間の運命を支配するのは誰か、人間の存在に糧を施し、それを統治するのは誰であるのかということだと知るのです。これらを理解していることは人が生きるための真の手段となり、人間の生存に不可欠な基盤となります。それは、自分の家族を養う方法や、富や名声を得る方法を知ることでもなければ、人々よりも卓越した存在となる方法や一層豊かに生活する方法を知ることでもなく、ましてや他人を超越し、競争に勝つ術を学ぶことなどでもありません。生涯をかけて習得する生存のための様々な技能により、人々は物質的な快楽を豊富に得ることができるものの、そうした技能は決して人の心に真の平和と慰みをもたらすことはなく、むしろ絶えず人間に道を踏み誤らせ、自分を掌握するのを難しくさせ、人生の意味を知る機会を一つ残らず失わせます。これら生存のための技能は、然るべく死を迎えるにはどうすれば良いかということに対して漠然とした不安を生み出します。こうして、人々は人生を台無しにするのです。創造主は、あらゆる人を平等に扱い、生涯にわたり創造主の統治を経験し、知る機会を与えるにもかかわらず、人は、死が近づき、自分に死の恐怖が差し迫って初めて光が見えるようになり、その時は、既に手遅れなのです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 III.」〔『言葉』第2巻〕)

神の御言葉を読んだ後、私は心が明るくなり、この世で生きる目的は、単に家族を養って栄えるためだけ、人に羨まれて尊敬され、名声と利益を求めるためだけの平凡な暮らしをすることではないと悟りました。私たちは被造物であり、神を信じて礼拝し、真理を求めて理解し、神の認識を得て、神が私たちの生活において万物を支配されること、私たちの運命が神の御手にあることをはっきりと理解することでのみ、真に神の支配と采配に従い、神の御言葉どおりに正しく行動することができます。それだけが意味と価値を持って生きる道です。それだけがこの人生を無駄に生きないための道なのです。私は、神を信じることは単純な部類の信仰であり、家族のために金を稼ぐことが自分の生き甲斐だと以前に思っていたことを反省しました。命にかかわる病気になるまで目が覚めなかったのです。いくら金を稼いでも、いくら地位が高くても、病気のとき、それらのものは私たちの苦しみや、心の奥にある恐怖と無力感を減らすことはできません。死に際に金や名声や利益があっても生き返ったり、もっと時間が得られたりするはずはありません。神に感謝します。私が病気を患い、とても怖くて無力だと感じたとき、御言葉を通して私に信仰と力を与えてくださったのは神でした。私が何事にも落ち着いて向き合えるように、神はもたれかかれるものを私に与えてくださいました。私がことなく手術を受けられたのは、何よりも神の配慮と加護のおかげでした。その経験を通して、私は神が現実であり、生ける神であり、いつでも私たちの助けと支えになってくださり、私たちの強力な後ろ盾でもあられることを本当に実感しました。私たちが人間として人生において追求すべきことは、神を信じること、神を礼拝すること、そして神の支配を理解して従うことです。私たちの魂に必要なのはそれだけであり、それだけが私たちが追求すべき有意義な人生なのです。また、その経験によって、神を信じるのは単純な部類の信仰だという誤った印象も変わり、私は妻と共に信仰を実践し、神の御言葉を読み、真理を求めて神を知る道をたどることを決意しました。

全能神教会の兄弟姉妹は私が病気になったと聞いて、病院に見舞いに来てくれました。私がしばらく働けず、家族に収入がないことを知ると、彼らは私が補助金を申請して、しかも医療費の大半を賄えるように手配してくれました。この冷たく無関心な社会にいながらも、兄弟姉妹の誠実な親切のおかげで、私は家族の暖かさを実感することができました。しばらく接しているうちに、兄弟姉妹の全員が人との関わりにおいて神の御言葉に頼るとても親切な人たちで、言葉も行いも誠実で高潔で尊厳があり、クリスチャンが生きるべき人間性を生きていることを私は見てきました。彼らは私の職場の人たちとはまったく違います。彼らのような人は今の世の中では稀な存在です。全能神の御言葉は本当に人を変え、人を正しい道へと導くことができると私は感じます。また、この教会は愛に満ちています。人々に暖かみをもたらしてくれるのです。

私は中共の嘘に目をくらまされ、終わりの日の神の働きを求めて調べることを何度も拒み、妻の信仰の妨害さえしましたが、神は私の救いを断念されませんでした。神は自らの御言葉と兄弟姉妹が共有してくれた動画を通して、私が中共の嘘を見抜き、それらの嘘の背後にある暗い真相をはっきり見えるようにしてくださいました。私が手術の結果を心配して恐怖の中で生きていたとき、神の御言葉が私を啓いて導き、信仰と強さを与え、私の誤った見方を正してくれました。手術後に仕事ができなくなったとき、神は兄弟姉妹を通して私を助けて支えてくださいました。神の私への愛と憐れみはもちろん、神の御言葉の権威と尊さを私は体験し、終わりの日の神の働きを大変喜んで受け入れました。今では、妻と共にたびたび集会に出席し、神の御言葉を読んでいます。私の心は充実と喜びを感じています。神の救いに感謝します。

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