迫害と逆境によって得た成長

2017年12月20日

かつて、私は「神様の知恵はサタンの策略を伴って実践され、神様は賢い方で、サタンは神様に敗北した敵である」ということを理論として知っているだけで、実際の認識や体得はありませんでした。その後、神様が用意して下さった環境を通して、私は真理のこの側面に対する実体験を得ることができました。

ある日の午後、集会に参加していると、地区指導者が突然私に駆け寄ってきて、「あなたのお母さんが赤い大きな竜に連れ去られた。しばらくの間、自宅に帰らない方がいい。教会があなたにホストファミリーを用意するから。」と言いました。青天のへきれいのようなこの知らせにびっくりしてしまい、呆然としてしまいました。「お母さんが赤い大きな竜に連れ去られたですって?赤い大きな竜はお母さんにどんな拷問を与えるつもりだろう?お母さんは耐えられるのかしら。もう二度とお母さんに会えないかもしれない。どうしよう。」そんなことを考えると私の心は痛み、涙が止まりませんでした。集会が終わった後、私は教会が用意してくれたホストファミリーの家に案内されました。そこでの生活が落ち着くと、また母のことを考え始めました。私が家族の中で最も母に近い存在でした。未信者の父は私に信仰を捨てさせようとし、姉は私が神を信じたからと私を無視し、親戚もみな私と縁を切りました。それでも私が寂しくならなかったのは、同じ神様を信じる母がいたたからです。霊的にも肉体的にも、母は常に私を助け、愛情を注いでくれました。何か問題があれば、いつでも母に相談することができました。心の支えだったと言えます。その唯一の支えだった母が、赤い大きな竜に連れ去られたのです。私は突如として孤児になったかのように感じ、これからどう歩んでいけば良いのか、困難に直面したら誰に相談すれば良いのか分かりませんでした。その後数日間、私は泣き続け、苦しみと落胆の中にいました。その状態から抜け出すことができずにいると、自分の中で導きがありました。「そのように闇の中を歩き続け、サタンに笑いものにされるままになっていたいのですか。神の働きの中で神を認識し、光の中で生きていきたいと思わないのですか。」この言葉により、私はすぐに目覚めました。その通りだと思いました。こんな風に闇の中を生きてサタンの笑いものにされたいのか。いいえ、そんなのは絶対に嫌です!私に降り掛かったこの状況は、神様のご好意に違いない。その後、私は何度も神様の前に出て祈り求め、私を啓き、神様の御心が理解できるようにと願いました。

しばらくして、私は、それまで理解しておらず、実践することができなかった真理の一部において成長した自分に気が付きました。かつて私は家庭で甘やかされ、食事やファッション、そして遊びが私の時間のほとんどを占めていました。私の肉は自分の考えと異なる扱いや僅かな困難にも耐えられませんでした。私が家を離れてホストファミリーと暮らすようになって数日もすると、私は、家にいた時のように、したいこともできなくなり、好き勝手はできなくなりました。徐々に、私の甘やかされた性格や悪い癖は減り、食べ物と着る物がある生活に満足すべきであると理解するようになりました。また、肉の本質を見抜けるようになり、二度と肉の満足を追い求めなくなり、被造物にとって神様を満足させることを追い求めることが最も重要だと知るようになりました。かつて、母がまだ家にいた頃は、肉体にまつわる問題であれいのちの問題であれ、常に母に頼り、解決してもらいました。問題が起きた時には、神様に祈ることも真理を求めることもせず、神様とも正常な関係を築いていませんでした。母が連れ去られてからは、私は困難に遭遇した時に頼れる人がいなくなってしまいました。今まで以上に神様の前に祈り、神様の言葉を飲食し、御心を求める他ありませんでした。徐々に、私の心の中に占める母の場所は小さくなり、神様の場所が大きくなっていきました。必要であればいつでも神様は私を助けることができ、一瞬たりとも神様の側を離れることができないと感じました。さらに、私は、問題を解決するために、祈りに頼り、真理を追求することに頼ることも学びました。神様の側にいることによって得る平和、確信、信頼感を味わうことができました。家にいた頃は、神様を信じる人と信じない人は互いに相容れない二つの異なるグループであることは知っていましたが、自分の両親と姉だけが私の家族で、教会の兄弟姉妹は部外者のように距離を感じていました。神様は私が家から“追い出される”経験を用い、私が朝から晩までずっとホストファミリーの兄弟姉妹と過ごすようになったことで、兄弟姉妹の私に対する思いやりと配慮、忍耐と理解を感じることができました。私たちは同じ言葉を話し、同じ志を抱いて、助け合って生活しました。この人達こそ私の本当の家族で、教会の兄弟姉妹こそ私の父、母、兄弟だと、心から感じました。兄弟姉妹との間に距離を感じることはなくなり、大家族の中にいる温かさを感じるようになりました。兄弟姉妹と過ごす環境の中で、互いに愛し合い、赦し合い、支え合って生活することを学び、私は正常な人間性を取り戻していきました。家で生活し、集会と説教に頼って生活していた時には実践できなかった真理でした。母が赤い大きな竜に連れ去られて私が家を出なければならないという特異な環境の中、知らないうちに神様は私にこの真理をもたらし、理解を深めるようにしてくれました。この真理に入ってからは、神様を愛し、満足してもらう心がかつてないほど強くなり、人生の全てを神様のために生きるという思いが確固たるものになりました。かつての自分、つまり、神様を信じてはいるけれど、目的もなく、問題があればすぐに弱ってしまうような自分が、徐々に変化していきました。神様が私に授けてくださったものは、私が想像できないほど素晴らしいものでした。私の心に神様に対する感謝と称賛が溢れました。

ある日、私がディボーションをしていると、神様の次のような言葉を目にしました。「この働きを行うに際して、神は、サタンによって堕落させられた人間が自身の素晴らしい救いを受けられるようにしただけでなく、自身の英知、全能性、および権威を人々が知るようにもした。そして最後に神は、人が自身の義の性質を見るようにする。つまり、邪悪な者を罰し、正しい者を報いる。神は今日まで戦ってきて、一度も負かされたことはない。それは神が知恵に満ちており、神の英知はサタンの策略に基づいて行使されるからだ。……神は今日、依然として同じ現実的方法で自身の働きを実行している。さらに神は、自身の働きを実行するとき、自身の英知と全能性を示す。(『神の出現と働き』「あなたは全人類がこれまでどのように発展してきたかを知らねばならない」〔『言葉』第1巻〕)神様の言葉は突然私の心を照らしました。私は心の奥底からの感嘆の言葉を漏らしました。神様は本当に賢いお方!神様は本当に素晴らしい、人間には予測できない働きをされる。私の今の状況は一見、唯一頼ることのできた母が赤い大きな竜に連れ去られたために私は家に帰ることが困難になり、神様への信仰が妨げられ、サタンに屈服し、信仰的に弱り、信仰を手放すように赤い大きな竜に脅されているようなものと映るかもしれませんが、神様の知恵はサタンの策略の上に働いており、サタンの策略を大いに利用しているのです。神様は、私が自分の快適な巣から離れてこの環境にいることで私の意志を鍛え、試練を通る決意を完全なものとし、自立して生活できるように訓練し、正常な人間性を生きることを教え、真の人間になることを教えられました。楽で心地よい環境では理解することのできない、得ることのできない真理でした。この環境を通して、神様は私の人生において真理と神様そのものを教え、そうすることによって、赤い大きな竜による迫害に屈しないばかりか、神様からの真理を得て、神様の救いに導かれたのです。それだけでなく、赤い大きな竜の迫害により、神に抵抗する竜の残忍さと残酷さを更にはっきりと知りました。今まで以上に赤い大きな竜を嫌うようになり、神様を愛する気持ちが益々強くなりました。

神様に感謝します!このような経験をしたことで神様の全能性と支配を実際に理解し、また、神様の知恵がサタンの策略の上に働くことを経験することができました。私に降りかかることで人間の観念にそぐわないものには全て、神様のご好意が含まれているのだと分かりました。サタンがどれほど策を講じても、神様は常に賢いお方であり、神様の敵であるサタンは敗北するのです。それを理解した私の神様に従う意志は更に固いものとなったので、これからも信仰に満たされて前進していきます。

山東省徳州市 パァィ トゥオ

信仰上の悩みや疑問がありましたら、いつでもご連絡ください。

関連記事

中共の残酷な迫害は私の神への愛を強めるばかり

2000年、私は幸運にも全能神の国の福音を聞くことができました。神の御言葉を読むことで、神の御名の奥義、神の受肉の奥義、いかに神の三段階の働きが人類を救い、人類を徹底的に変え、清め、完全にするかなどといった真理がわかりました。全能神が再臨なさった主イエスであると確信し、神の国の福…

神の御言葉に導かれ、闇の勢力の圧政に勝利した

私は子どものころから母と一緒に主イエスを信じてきました。主イエスに従う日々を送る中で、しばしばその愛に感動したものです。主は私たちを愛されるあまり十字架にかけられ、最後の一滴の血を流されて私たちを贖われたのだと私は思いました。当時、私たちの教会の兄弟姉妹はみな互いに愛し合い、支え…

患難が神への愛を鼓舞する

私は生まれつき正直な人間で、そのためいつも他人からいじめられました。それゆえ、人の世の冷たさを味わい、自分の人生は空虚で意味のないものだと感じてきました。全能神を信じ始め、神の御言葉を読んで教会生活を送ることで、私はかつて味わったことのない熱意と喜びを心の中で感じました。全能神教…

苦しみから愛の香りが放たれる

私はごく普通の田舎の女性です。男子のみを尊重する封建的な考えのせいで、私は息子を生まなかったことを恥じ、人前で堂々としていることが出来ませんでした。ちょうど一番辛い思いをしていた時、主イエスに選ばれ、その二年後には全能神の救いを受け入れました。さらに、私は全能神の御言葉から真理を…