41. 「5・28招遠事件」が家族の危機を引き起こす
私は田舎に暮らす普通の女性で、以前は家庭の重荷に苦しめられ、息もできないほどでした。その結果、私はとても短気になり、夫と毎日のようにいがみ合っていました。このような生活など、とても続けられるものではありません。私はつらくなると必ず、「神様、どうか私をお救いください!」と声をあげたものです。やがて2013年、世の終わりの全能神の福音が私のもとに届きました。そして神の御言葉を読み、兄弟姉妹との集会に出ることで、全能神こそ私が苦しいときに呼び求めていた方だと確信するようになり、そのため世の終わりの全能神の働きを喜んで受け入れました。
私は神のこの御言葉を読みました。「世界の創造以来、わたしはこの一群の民、すなわち今日のあなたがたを、予め定めて選び始めた。あなたがたの気質、素質、外見、霊的背丈、生まれた家族、仕事、結婚――髪や肌の色、生まれた時間さえも含むあなたのすべては、わたしの手によって定められたのである。あなたが日々為すことや出会う人たちも、わたしの手によって定められたのであり、もちろん今日あなたがわたしの前に来たという事実も、言うまでもなくわたしの采配である。混乱に陥ることなく、落ち着いて前進しなさい」(『神の出現と働き』「キリストの初めの言葉、第七十四章」〔『言葉』第1巻〕)。私は神の御言葉から、万物が神の御手の中にあることをようやく認識するとともに、自分が幸運にも神の御座の前に出て世の終わりにおける神の救いを受け、神の御言葉の潤しと糧を授けられたのは、すべてはるか昔に神が予定されたことだと気づきました。また私がどのような夫と家族をもつのかも、神によって予め運命づけられていたのです。神が引き起こして采配なさったことを私は受け入れ、それに従わなければなりません。それ以降、私は納得できないことがあっても、以前のように文句を言うことはなくなりました。むしろ、それは神が采配なさったことだと信じるとともに、家族と仲良く暮らせるよう神に導いていただくべく、進んでそれに従おうと思いました。やがて、私は夫との口論をやめられるようになりました。神を信じ始めてから私に起きた変化を見た夫も、私の信仰にとても協力的になってくれました。兄弟姉妹が集会を開くために我が家へ来ると、夫は彼らにとても礼儀正しく、ときには冗談を言い合ったりすることもありました。当時、私は毎日神の御言葉を読み、頻繁に集会に参加し、他の兄弟姉妹と体験を分かち合いました。霊が豊かになった気分になり、いままでにない安らぎと喜びを享受するとともに、神を信じるのは本当に素晴らしいことだと感じました。
しかし、どんなよいことにも終わりがあるもので、2014年5月28日に山東省で招遠事件が起きたあと、私たち一家のあの円満で穏やかな日々は終わってしまいました。それはもともと一般的な刑事事件だったのですが、その3日後、事件は新たな様相を帯び始めました。中国共産党政府から、宗教的動機による事件だとレッテルを貼られたのです。中国共産党政府はこれを口実として全能神教会に焦点を絞り、マスコミを利用して偽の証拠を見境なくでっち上げたり、濡れ衣を着せたりしたうえ、全能神教会を誹謗したのです。たちまち全能神教会についてのありとあらゆる噂が飛び交うようになり、夫も事件の報道を目にして中国共産党政府の宣伝活動に欺かれてしまいました。一瞬にして人が変わったかのようになり、あの手この手で私が全能神を信じることに反対し始めたのです。
ある夜、夫は激しく怒りながら帰宅し、「お前が信じているあの宗教はいったい何なんだ!」と大声で私を非難しました。私はその異常な態度にすっかり困惑し、「私が信じているのは再臨された主イエス、つまり全能神よ。私たちが『天なる父』とお呼びしていた方じゃない」と答えました。すると夫は「お前は全能神を信じているのか! テレビで何と言っているか見てみろ!」と言ってテレビをつけました。すると、「5・28山東省招遠市殺人事件」がすべてのニュース番組で報道されていました。全能神教会を断罪するありとあらゆることが言われ、それに続いて全能神の信者は社会の秩序を乱す者だとか、山東省公安局は強力な反撃を行なって信者を容赦なく摘発する準備ができたなどという発言がありました私はそれを見て義憤に駆られ、すぐさま夫にこう言いました。「こんなの中傷と噂に過ぎないわ。この殺人犯は絶対に全能神の信者じゃない! 全能神教会の福音業務には原則があって、神の存在を信じる心優しい人にしか伝道しないのよ。邪悪な人たちには伝道しないわ。張立冬みたいな悪人は福音を伝道するうえで全能神教会のこうした原則にこれっぽっちも従っていないから、そのような人が全能神の信者だなんて決してあり得ない。まだあるわ。張立冬はその女性に電話番号を訊いたけど断わられ、恥ずかしさのあまり怒りに駆られて女性を殺したのよ。私たち全能神教会の兄弟姉妹は、福音を伝道するにあたって神の働きを人々に押しつけたりしないわ。だって、神は『神の国の時代に神に選ばれた人々が従わなければならない行政命令十項目』の中で、明確にこうおっしゃっているからよ。『信仰のない家族(あなたの子供たち、夫または妻、姉妹、両親など)は強制的に教会に入会させられるべきではない。神の家はメンバーに不足しておらず、役に立たない人々で数を作り出す必要もない。喜んで信じない人は誰も、教会に導き入れてはならない。この命令はすべての人に向けられる。この件に関し、あなたがたはお互いに確認し、監視し、注意するべきである。だれでもこれを犯してはいけない』。全能神教会の兄弟姉妹は福音を伝道するとき決して他人に無理強いしないし、それは誰も違反できない。このニュースは中傷とでっち上げに過ぎないわ。中国共産党が噂を流し、全能神教会を誹謗しているだけなのよ」。しかしこれを聞いた夫が目を大きく開き、このように言うとは思いもしませんでした。「これが本当かどうかなんてどうでもいいんだ。中国共産党が反対している限り、お前はそれに関わってはいけないんだ! 政府の連中に家宅捜索されるなんてごめんだからな。息子はまだ結婚してすらいないんだぞ!」テレビで報道されているこの根拠のない噂や虚偽に夫が騙されているのを見て、私の心は憎悪でいっぱいになりました。中国共産党は宗教的信仰を抑え込むため、手段を選ばず全能神教会を抑圧、迫害しようとしています。招遠事件を利用して全能神教会を罠にはめ、濡れ衣を着せようとしているのです。何という下劣な戦術でしょう!
その後、夫も私も熟睡できませんでした。夫は私に対し、身を潜めて神の御言葉の本を安全な場所に隠すか、もしくは共産党警察が家宅捜索しに来た場合に備え、その本を教会に戻すかするようせき立てました。夫がそのように言うのを聞いて、私は以前耳にした兄弟姉妹の体験を思い出しました。彼らは逮捕されたり、自宅を捜索されたり、罰金を科されたり、投獄されたりしたのです。また自分のいとこのことも考えました。彼は地元の警察署長が肩で風を切って歩き、一般人を虐めていることに我慢できず、その男と口論になって結局1年間の労働再教育を宣告されたのです。私たち一族は老いも若きもみんな大変な思いをしました。中国共産党は道理が通じない悪魔なのです。信仰のせいで私が逮捕され、刑務所に入れられてしまったら、そして自宅が家宅捜索されてしまったら、夫と子供に累が及ばないでしょうか? 私は眠ることができず何度も寝返りを打ちながら、中国共産党警察が自分を連行し、我が家を家宅捜索したうえ、夫と子どもも巻き込むという最悪のシナリオを何度も繰り返し想像しました……私は思わず孤独と恐怖の波が心に押し寄せるのを感じました。そして中国で神を信じ、善良な人になり、正しい道を歩むのがいかに困難で、自分のいのちも絶えず危険にさらされていると感じました。しかし、中国共産党政府による迫害を恐れて神を裏切ってしまったら、良心が一生私を許さないでしょう。ひたすらさまよい、目的もなく生きているだけだとしても、私は本質的に歩く死体であり、死んだあと神に合わせる顔がありません。心が締めつけられて苦しくなり、すっかり力を失うとともに、とてつもなく否定的な気持ちと弱気を感じました。
苦しみのさなか、私は主イエスのこの御言葉を思い出しました。「また、からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、からだも魂も地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい」(マタイによる福音書 10:28)。「自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを見いだすであろう」(マタイによる福音書 16:25)。主イエスの御言葉は私に信念と力を与え、不安と恐怖を私の心から一掃してくれました。そして私はこう思いました。「神はすべての物事と生き物の主権者でいらっしゃり、私のいのちも家庭も神の支配下にある。私が持つものはどれも神から来たものだから、この重大なときに神を裏切ることはできない」。次いで、ヨブが一家の財産を盗まれ、子供たちを奪われ、すべてを失ったにもかかわらず、それでも神への献身を維持できたことを考えました。彼はヤ―ウェ神の聖なる御名を讃え、神の証しを立てたのです。一方、私は中国共産党政府が捏造した噂と騒動に直面しただけで、逮捕されても、自宅を捜索されてもいないのに、弱気かつ否定的な気持ちになりました。自分の霊的背丈が哀れなほどに低く、神への真の信仰をひとかけらももっていないことがわかったのです。こう考えていると、私は神を前に恥ずかしさでいっぱいになり、静かにこう決意しました。「何があろうと、神を裏切ってはならない。そしてどれほど苦しみや困難に見舞われようと、きっと信仰を維持するわ!」
翌日の正午ごろ、帰宅した夫が手にしていた新聞を私の前に投げつけ、こう言いました。「よく見てみろ! 全能神を信じていることがばれたら逮捕されるってここに書いてあるぞ。刑務所暮らしなんて嫌だろう。殴られるだけじゃなく、何十人もの人間が1つの寝台に押し込まれるんだぞ。夜中に便所なんかに行ったら、戻ってきたときにはもう寝る場所がないんだ。お前が逮捕されても、俺たち一家にはお前の保釈に必要な金なんかない。だから逮捕されて禁錮数年の判決なんかがでてみろ、お前は人のいいなりになってしまうんだぞ!」夫のこうした冷たい言葉を聞いていると、私はとても悲しくなりました。そして悪魔のような中国共産党政府をいっそう憎みました。政府の欺瞞、噂、圧迫、そして迫害がなければ、夫は私の信仰を支えてくれていたでしょうし、このように圧力をかけることなどしなかったはずです。無力感の中、私にできたのは心の中で神に泣きつくことだけでした。「全能神よ! 中国共産党政府が広めているのはあなたに対する噂、中傷、誹謗、そして冒涜に過ぎないことはわかっています。中国共産党政府はあなたの敵サタンに他なりません。しかしいま、私は心の中でいくぶん弱さを感じており、あなたが私をお守りくださること、知恵を授けてくださること、サタンの策略と狡猾さを見抜けるようにしてくださることをお願いいたします。そうすることで、私があなたのおそばにしっかり立ち、中国共産党政府の悪しき勢力に怯えないようにしてください」。こう祈りを捧げたあと、私は心の中で神を遠ざけようとはまったく思わなくなり、全能神のこの御言葉が頭に浮かびました。「主イエスがラザロを死から復活させるといった業を行なったのは、人に関する一切のこと、および人の生死は神によって定められること、またたとえ肉になったとしても、神は依然として目に見える物理的世界を支配するとともに、人には見えない霊的世界をも支配し続けていることについて、人間とサタンに証拠を与えて知らしめるのが目的でした。これは、人に関する一切の事柄がサタンの支配下にないことを、人間とサタンに知らしめるためです。これはまた神の権威の現われ、顕現であり、人類の生死が神の手中にあることを万物に伝える手段でもあるのです。主イエスによるラザロの復活は、創造主が人類を教え導く手段の一つでした。これは、神が自身の力と権威を使って人類を指導し、彼らに糧を施す具体的な行動だったのです。また、創造主が万物を支配しているという真理を、言葉を用いることなく、人類が理解できるようにするための手段でもありました。さらに、神による以外に救いは存在しないことを、実際の業を通じて人類に伝える手段でもありました。神が人類を教え導くこの無言の手段は永続的なものであり、消えることがなく、決して色あせない衝撃と啓示を人間の心にもたらします。ラザロの復活は神を讃えるものであり、神に付き従うすべての人に大きな衝撃を与えます。それにより、この出来事を深く理解するすべての人に、神だけが人類の生死を支配できるという認識、そしてビジョンが固く定着します」(『神を知ることについて』「神の働き、神の性質、そして神自身 III.」〔『言葉』第2巻〕)。神がラザロを蘇らせた事実に、私は心の底から勇気づけられました。そして心の中で再び力を感じ、断固としてもう一度立ちあがりました。そうです! 神は宇宙の万物を支配されており、人の生死は神の御手の中にあります。誰1人それを支配することはできないし、私が逮捕されるかどうかも神の御手の中にあるのです。神の御言葉がまたしても私を守り、私の主への信仰も心の中でさらに大きくなりました。そして心のパニックと恐怖もかなり解消されたのです。
中国共産党政府による噂は、それまで私たち一家にあった安らぎと幸せを破壊しました。私はとても用心しなければならず、家庭生活がさらに乱されるのを防ぐため、集会に出て本分を尽くす際も慎重にならざるを得ませんでした。これは本当に息詰まることでした。その後、私の父親も5・28招遠事件について耳にし、私の前に立ち塞がりました。父はこう言いました。「信じたいものを信じればいいよ。だが、他の誰かに福音を伝道しに行ったり、集会に出かけたりするのはだめだ。俺はもうこの歳だから、問題が起きても対処できない。お前は若いのと年寄りを含めた家族全員のことを考えなきゃ。神を信じるのはいいことだ。でも、お前は信仰の自由がある国に生まれたわけじゃない。弱者は強者を打ち負かせないし、その『強者』である中国共産党は神を信じる人を政治犯として扱っている。お前もみんなわかっているだろう。だから俺たちをお前と同じような怖い目に遭わせないでくれ」。自分の家族による圧力とその理解のなさに、私は本当に悩まされました。そのころは自分がいつも危機に瀕しているように感じ、些細なへまで中国共産党政府に逮捕され、家族が問題に巻き込まれるのではという恐怖の中で暮らしていました。それゆえ、外出するときは必ず、神の御言葉の本や神への信仰に関するものをすべて注意深く隠しました。集会に出かけたときも、誰かに通報されるのではないか、家族が面倒に巻き込まれるのではないかとものすごく不安で、絶えず警戒状態にあり、とても用心していました。パトカーや警察官を見るたび、心臓が飛び出そうになったほどです。それは言語に絶する苦しみで、中国で神を信仰するのはナイフの刃の上で生きるようなものだと思いました。私はこの邪悪な無神論政党である中国共産党にますます強い憎しみを感じずにはいられませんでした。信仰をもって正しい道に従うことのどこが間違っているのでしょう。信仰の持ち主を狂ったように圧迫し、逮捕し、迫害するのはなぜでしょう。神を信じる人をここまで憎むのはどうしてでしょう。中国共産党はこれほどまでに邪悪なのです!
その後、私は全能神の御言葉を読んで事の真相をやっと理解しました。御言葉はこう述べています。「神は働き、人を慈しみ、見守りますが、サタンは神をどの段階でもつけ回します。神が大事にする人が誰であれ、サタンも見ていてつけ回します。神がその人を求めると、サタンは持てる限りの力でどんなことでもして神を阻もうとし、隠された目的を達成するため、様々な邪悪な方法で神の業を試し、邪魔し、挫折させようとします。サタンの目的は何ですか。サタンは神に人間を誰も得て欲しくないのです。サタンは神が求めるすべての人を求め、占有して支配し、掌握してサタンを崇拝させ、サタンと共に邪悪なことを行わせたいのです。これはサタンの悪意に満ちた動機ではないですか。……この問題では、サタンの醜悪な姿と本質が極めて明瞭になっています。サタンは神と戦い、また神をつけ回しています。サタンの目的は神が行ないたい業をすべて粉砕し、神が求める人間を占有して支配し、完全に消滅させることです。もしこのような人々が消滅させられないならば、彼らはサタンのものとなってサタンに用いられます。これがサタンの目的です」(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 IV.」〔『言葉』第2巻〕)。神の御言葉を通じ、私は突然光を見ました。表向きは中国共産党政府が私たち信者を圧迫しているのですが、その裏では霊の戦いが繰り広げられているのであり、人々を巡ってサタンが神と争っているのです。サタンは神の宿敵であり、神に背き抵抗する悪魔なので、人類を堕落させて以来ずっと人類を掌握しようと望んでおり、人々が神を礼拝することも、神が自らお作りになった人類をご自分のものにされることも許しません。ゆえに、人類をお救いになる神の働きが始まってから現在に至るまで、サタンは全力で混乱を引き起こし、神の働きを打ち壊そうとしてきたのです。人々が神に立ち返るのを阻むため、サタンはありとあらゆる卑劣な手段を使います。そのとき、サタンは私の信仰を妨げるべく、噂を使って私の家族に不和の種を蒔いているのだとわかりました。家族に対する私の気持ちと心理作戦を利用して、私を脅し、誘惑し、威嚇し、攻撃しているのです。その目的はひとえに、私が神を避け、拒み、裏切るように仕向けること、私を自らの手中に収めて奴隷にすることであり、そうすることで最後は自分たちもろとも、私が神に滅ぼされるようにしています。中国共産党政府の意図はまさに陰険で、狂ったように神に抵抗する神の敵なのです。それは本当に人々の魂を貪り食う悪魔であり、神のこの御言葉の中でこう述べられている通りです。「サタンは人を騙すことで評判を確立します。サタンは正義の先導者的かつ模範的存在としての立場を確立することがよくあります。正義を守ると見せかけて、サタンは人間を傷つけ、その魂を食い物とし、人間を麻痺させ、騙し、扇動するためにあらゆる手段を講じます。サタンの目標は、サタンの邪悪な行いを人間に認めさせ、それに従わせること、サタンが神の権威と統治に反対するのに人間を参加させることです。しかし、人間がサタンの陰謀や策略、下劣な顔つきを見通し、サタンの踏み台にされ、騙され、奴隷として仕え、サタンと共に罰を受けて滅ぼされることを望まなくなると、サタンはそれまでの聖人づらを一変させ、仮面を破り捨て、真の邪悪で残忍で醜く野蛮な素顔を現します。サタンに従うことを拒み、その邪悪な勢力に反対する者すべてを皆殺しにすることほどサタンが好むことはありません」(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 II.」〔『言葉』第2巻〕)。神の御言葉による啓きのおかげで、私は中国共産党政府の素顔を見抜くとともに、それが正真正銘サタンの化身であり、神に抵抗するもっとも悪しきサタン的政権であることがわかりました。中国共産党は人々を騙して怒りに駆り立て、事の真相を知らない人を自分たちの味方につけて共に神に抵抗しようと、5・28招遠事件を利用して噂を広め、全能神教会を陥れようとしているのです。中国共産党が招遠事件をでっち上げて全能神教会に罪を着せる目的は、クリスチャンを逮捕、迫害する根拠と口実を見つけることです。一度の強制捜査でクリスチャンを残らず検挙してその根を絶ち、全能神教会を徹底的に排除しようと無駄な試みをしています。さらに、中国に無神論地帯を築くという無謀な野心さえ実現しようとしています。中国共産党の本質はまぎれもなく極めて不実で邪悪なのです!
霊の戦いの現実と中国共産党の邪悪な本質を認識すると、もう1つの疑問が頭の中に浮かびました。「神は全能でいらっしゃらないのかしら? 神はどうして中国共産党政府が私たちを迫害することを許されるのかしら?」私はこの困惑を解消することができないまま、全能神のこの御言葉を読みました。「かつてわたしは、わたしの知恵はサタンの計略に基づいて実行されると言った。なぜそう言ったのか。それは、わたしが今言っていること、行っていることの背後にある真実ではないのか」(『神の出現と働き』「征服の働きの内幕(1)」〔『言葉』第1巻〕)。「神は悪霊の働きの一部を利用し、一部の人を完全にするつもりである。それにより、人が悪魔の悪行をすっかり見通すことができるようにし、すべての人が自分たちの祖先を真に知ることができるようにする。そうしてのみ、人は完全に自由になることができ、悪魔の子孫だけでなく、悪魔の祖先をも見捨てることができる。これが、神が赤い大きな竜を徹底的に打ち負かす真の目的であり、それは全ての人間が赤い大きな竜の真の姿を知り、その仮面を完全に引き剥がし、その真の姿を見つめるようにである。これこそ神が成し遂げたいことであり、地上で行なったすべての働きの最終目標であり、全ての人において達成を目指していることである。これは、神の目的に仕えるためにあらゆるものを動員することと呼ばれる」(『神の出現と働き』「『全宇宙への神の言葉』の奥義の解釈、第四十一章」〔『言葉』第1巻〕)。神の御言葉から、神は中国共産党政府の悪しきサタン的勢力による圧迫を用いられることで、神の選民の完全化に役立てようとなさっていることがわかりました。神は中国共産党による抵抗と断罪、全能神教会の名を汚す噂の流布、そしてクリスチャンの迫害と逮捕を通じ、真理と神を憎む中国共産党のサタン的かつ悪魔的な本質を私たちが見抜けるようにしてくださったのです。私たちはそのおかげで真の識別力を身につけ、中国共産党政府を拒み、二度とそれに騙されないようになりました。そうしてサタンの支配から脱し、神の御許に立ち返られるようになったのです。そのうえ、神は中国共産党の悪魔による逮捕と迫害をお使いになることで、人々の正体を暴き、種類に応じて人を選り分けられています。臆病で真の信仰をもたない者、あるいはユダのような者は、中国共産党政府による過酷な迫害を通じて暴かれ、淘汰されます。一方、心から神を信じ、真理を追い求め、神に忠実な者は、中国共産党政府による過酷な迫害の下で神の証しを立て、神に創造された勝利者となるのです。そのすべてを理解すると、神に対する私の誤解、不平、そして混乱が残らず解消されました。さらに、神がいかに賢明かつ全能でいらっしゃるかを知り、神のお知恵がまさにサタンの企みをもとに行使されることを悟りました。
私は神のこの御言葉も読みました。「わたしたちは、いかなる国家も勢力も神が果たそうと願うものの前に立ちはだかることはできないと信じている。神の働きを妨害し、神の言葉に抵抗し、神の計画をかき乱し阻害する者たちは最終的には神に罰せられる。神の働きに逆らう者は地獄に送られる。神の働きに反抗する国家は滅ぼされる。神の働きに反対するために立ち上がる民族は地上から一掃され、消滅する」(『神の出現と働き』「附録2:神は全人類の運命を支配する」〔『言葉』第1巻〕)。神の御言葉は私に神の義にして威厳に満ちた性質を示しました。そして私は、どんな勢力も神の全能性と権威を越えられないことを知りました。中国共産党政府は狂ったように絶えず神に抵抗し、神の選民を逮捕、迫害するとともに、ありとあらゆる噂をでっち上げて人々を欺き、彼らが神に立ち返るのを阻もうとしています。しかし、神の働きはそれでも中国全土に広まりました。さらに、勝利者の集団が中国で生み出され、神の国の福音がいままさに全世界に拡大しつつあります。いかなる者も神の働きを邪魔することはできないのです。神に抵抗し、神の働きを妨げ害する者たちは、神の義なる懲罰を受けて滅ぼされる運命にあります。これは神の義なる性質によって定められています。全能神の御言葉は私に突然のひらめきをもたらし、私は瞬時にして啓かれました。思わず心の中で感嘆し、神の奇跡的な働きを讃えずにはいられません。神のお知恵はまさに天より高く、神が中国共産党政府を用いて奉仕させたのはとてつもなく賢いことなのです。神による人類の救いはとても現実的であり、私はすっかり納得して神を讃えずにはいられませんでした。そして心の底から静かに神に祈りました。「神様! 私はあなたに脱穀場で捨てられるもみ殻にはなりたくありませんし、中国共産党政府の邪悪な風に吹き飛ばされたくもありません。あなたに収穫していただく麦になりたいのです。神様! 私は一度もあなたに満足していただくことができませんでしたが、中国共産党政府による狂気じみた抑圧の中、自分の誠実さを示し、心から真理を追い求め、中国共産党政府の悪しき勢力の前で降伏しないことを望んでいます。あなたが栄光を得られるよう、正義を渇望し、光を切望し、あなたの証しを立てる人になりたいのです……」。
この知識を備えた私は、心の中でさらに強くなりました。自分が家族の誤解と妨害に遭ったのもひとえに神のお許しによるものであり、私の信仰、献身、従順を完全にすべく、神がそのすべてを丹念に整えられていることがわかったのです。私はもはや周囲の環境について文句を言わず、それに縛られることもなくなりました。むしろ神に感謝するようになり、神が私にどのような環境を整えられるとしても、常に神の証しを立て、忠実に自分の本分を尽くさなければならないと静かに誓いました。絶対に神を裏切ることはいたしません! その後、私は神の御業を目の当たりにしました。夫が以前のように私に反対したり、私を圧迫したりしなくなったのですそれどころか、夫は私にこう言いました。「お前に信仰をもってほしくないわけじゃないんだ。神を信じ始めてからというもの、お前が変わったことは認める。ただ注意深くなって、集会に出るときは気をつけろということなんだ」。夫がそのように言うのを聞いて、私の目に涙が浮かびました。そして心の中で神の御業に感謝し、神を讃えました。真理と正義が暗く邪悪なすべてのものに打ち勝てることを知ったからです。サタンの邪悪な勢力はやがて神の働きを通じて消え去るのです! この体験のさなか、私は精錬のつらさにいくらか苦しみましたが、神の賢明な働きについてある程度知識を得ました。また肯定的なものと否定的なものを識別する能力もいくらか手に入れましたが、それはどれも私のいのちにおける一種の財産であり、真理を追求して光を渇望する決意と信念を生み出したのです。