神は万物を統治し、万物に施し、万物の神である

2018年7月22日

これらの物事についていくらか話をしましたが、いま話し合った内容の主題について何かを学んだように思いますか。理解しつつあると感じますか。わたしがより広範な主題の中からこれらの事項を選び、それについて話すことを選んだのはなぜか、あなたがたはいま大まかにわかったはずだと思います。そうではありませんか。自分がそれについてどれほど理解したか、少し話してください。(全人類は、神が万物に対して定められた法則によって養われてきました。神はこれらの法則を定められているとき、様々な環境、生活様式、食料、気候、気温を様々な人種にもたらされました。これは、人類全員が地球に住み、生存できるようにするためでした。このことから、人類の生存に関する神の計画は非常に精密であることがわかり、神の知恵、完璧さ、そして人類に対する神の愛を知ることができます。)(いかなる人や出来事や物事も、神が定められた法則と範囲を変えることはできません。それらはみな、神の支配下にあるのです。)神によって定められた、万物の成長に関する法則の観点から見ると、人類はその種類を問わず、すべて神から施され、養われているのではないでしょうか。これらの法則が破られたり、神がそれらの法則を人類に対して定めなかったとしたら、人類の見通しはどのようなものになるでしょうか。これらの基本的な生存環境を失ったあと、人類には食料源があるでしょうか。食料源が問題になることは考えられます。もし食料源を失ったら、つまり食べ物を何ひとつ得られなければ、人は何日持ちこたえられるでしょうか。おそらく一ヵ月と持ちこたえられず、人間の生存そのものが危機に晒されるでしょう。したがって、神が人間の生存、継続的な存在、繁殖、存続のために行う業のひとつひとつが極めて重要なのです。神が被造物に対して行う業のひとつひとつが、人類の生存と密接に関連しており、それと不可分なのです。人類の生存が問題となった場合、神の経営(救い)は続行可能でしょうか。神の経営はなおも存在するでしょうか。神の経営は、神が養う全人類と共にあるので、神が被造物にどんな用意をしようと、人間に何を行おうと、それはどれも神にとって必要であり、人類の生存に不可欠です。神が万物のために定めたこれらの法則が守られなかったり、それが破られたり、あるいは乱されたりしたとすれば、万物はもはや存在できず、人間の生存環境も日常の糧も、そして人類自体もすべて存続不可能になるでしょう。そのため、神による人類の救いの経営もまた消滅するでしょう。

ここで話したことはどれも、人間ひとりひとりの生存と密接に関連しています。あなたがたの中には「あなたの言うことは話が大きすぎ、わたしたちには理解できない」という意見があったり、あるいは「あなたの言うことはわたしに関係ない」と言う人がいたりするかもしれません。しかし、自分が万物のひとつとして生きていること、神の支配下にあるすべての被造物のひとつであることを忘れてはいけません。神の被造物は神の支配から切り離すことができないので、神の支配から自分を切り離せる人間は誰ひとりいません。神による支配と施しを失うと、人間のいのち、すなわち人間の肉体のいのちは消滅するでしょう。これが、神が人類の生存環境を定めたことの重要性です。自分がどの人種に属しているかを問わず、また東洋であろうと西洋であろうと、自分が生きている地域を問わず、神が人類のために用意した生存環境から自分を切り離すことはできず、神が人類のためにもうけた生存環境による養育と施しから自分を切り離すこともできません。あなたの生計の糧が何か、何に頼って暮らしているか、何に頼って肉のいのちを維持しているかにかかわらず、あなたは神による支配と管理から自分を切り離すことはできません。中には、「わたしは農民でないので、作物を栽培して生計を立てているわけではない。食料を天に依存していないので、神が定めた生存環境で生存しているわけでもない。そうした環境からは何も与えられていない」などと言う人がいます。それは正しいですか。自分は作物を栽培して生計を立てているわけではないと言いますが、穀類を食べないのですか。肉や卵を食べないのですか。それに野菜や果物を食べないのですか。あなたが食べるものや必要とするものはどれも、神が人間のために定めた生存環境と切り離すことができません。人間が必要とするものの源も、神が造った万物と切り離すことができず、それはあなたの生存環境を完全に構成しているのです。あなたが飲む水、着ている衣服、使っているあらゆるもののうち、神の創造物に由来しないものがありますか。中には、「神の創造物に由来しないものがいくつかある。プラスチックがその一つだ。プラスチックは人間が造った化学物質だ」と言う人がいるかもしれません。それは正しいですか。プラスチックは確かに人間が造った化学物質ですが、プラスチックの原材料は何ですか。原材料は神が造った物質から得られたものです。あなたが見るもの、享受するもの、使うものはどれも、神が造ったものから得られます。つまり、どの人種に属しているか、生活の糧は何か、どのような生存環境で暮らしているかにかかわらず、人は自分自身を、神が施してきた物事から切り離せません。では、本日話してきた事柄は「神は万物のいのちの源である」という主題に関連していますか。本日話してきた事柄は、このより大きな主題に含まれますか。(含まれます。)本日の話には多少抽象的なところがあり、話し合うのがいささか難しいかもしれません。しかし、それに関するあなたがたの理解は向上したことでしょう。

これまで数回の交わりで説明した事項は、比較的広範囲におよぶものであり、その対象もかなり幅広いものだったので、すべて理解するには多少の努力が必要です。と言うのも、これらの事項は、神に対する人々の信仰のなかでかつて取り扱われたことがないものだからです。これらの事柄を聞いて神秘と捉える人もいれば、物語として捉える人もいます。どちらの視点が正しいですか。あなたがたはこれらすべてをどのような視点から聞いていますか。(神がすべての創造物を整然と整えられたこと、万物に法則があることを理解しました。またこれらのお話を通じ、人類の救いを目的とした神の御業と、神による周到な采配について理解が深まりました。)数回にわたる交わりの中で、神による万物の支配がどれほど広範囲にわたるかを理解しましたか。(全人類、あらゆるものにわたっています。)神はあるひとつの人種の神ですか。ある一種類の人間の神ですか。少数の人間の神ですか。(違います。)違うということですが、神に関するあなたがたの認識にしたがえば、神が少数の人間の神でしかない、あるいは神があなたがただけの神であるなら、その見解は正しいでしょうか。神は万物を管理、支配しているので、神による万物の支配の中にあらわれる神の業、知恵、全能性を理解できるはずです。これは人々が理解すべき事柄です。神が万物と全人類を管理、支配していると言いながら、神による全人類の支配に関する認識も理解も皆無だとすれば、神が万物を支配していることを真に認められますか。あなたは心の中で「自分にはわかる。わたしの人生もひとえに神によって支配されていることがわかるからだ」と考えるかもしれません。しかし、神はそれほど小さな存在ですか。神はそのような存在ではありません。あなたは自分に対する神の救いと働きしか理解せず、それらのことからしか神による支配を見ていません。それでは範囲が狭すぎるので、あなたが神に関する真の認識をもつ見込みに悪影響を与えます。それはまた、神による万物の支配について、あなたの真の認識を制限します。神に関する自分の認識を、神があなたに与える物事と救いに限定するなら、神が万物と全人類を支配していることは決して理解できません。これらのすべてを理解できなかった場合、神があなたの運命を支配していることを、あなたは真に理解できますか。いいえ、できません。その側面を理解することも、そのような高い理解度に至ることも決してできないのです。わたしの言うことがわかりますね。事実、わたしが話している事項と内容について、あなたがたがどの程度理解できるかはわかっています。では、それについてわたしが話し続けているのはなぜですか。これらの事項は、神に付き従い、神に救われることを求める全員が理解すべき事柄だからです。これらの主題を理解するのは必要不可欠なことなのです。現時点で、あなたはそれらを理解していませんが、いつかあなたのいのち、真理の経験、そしていのちの性質の変化が一定の段階に達し、ある程度の霊的背丈を得て初めて、わたしがこの交わりで伝えている事項により、あなたは真に糧を得て、神に関する認識の追求を満足させられるでしょう。そうしたわけで、これらの話は、今後あなたがたが神による万物の支配を理解し、神自身を認識するうえで、その基礎を固め、あなたがたに準備させるためのものなのです。

人々が心の中で神を認識している度合いは、神がそれらの人の心を占めている度合いでもあります。心の中でどれほど神のことを知っているかは、その人の心の中で神がどれほど偉大か、ということでもあります。あなたの知る神が空虚で漠然としていれば、あなたが信じる神もまた空虚で漠然としています。あなたの知る神はあなたの個人的生活の範囲に限定されており、真の神自身と何の関係もありません。ゆえに、神の実際の業、神の現実、神の全能、神自身の真の身分、神が所有するものと神そのもの、神が万物においてあらわした業を知ることは、神の認識を追い求めるひとりひとりにとって極めて重要なことなのです。それらは、人が真理現実に入れるかどうかに直接関係しています。神に関する認識が言葉だけに限られる場合、あるいは自分自身の数少ない経験や、あなたが神の恵みと考えるものや、あなたのささやかな神の証しだけに限られる場合、あなたが信じている神は絶対に真の神自身ではないと断言します。それだけでなく、あなたが信じる神は想像上の神であり、真の神ではないとも言えます。なぜなら、真の神は万物を支配し、万物の中で歩み、万物を管理する神だからです。その神こそが、人類全体と万物の運命をその手中に握っている神なのです。わたしが話している神の働きと業は、ごく一部の人々に限られるものではありません。つまりそれらは、現在神に付き従う人に限定されないのです。神の業は、万物の中に、万物の生存の中に、そして万物が変化する法則の中にあらわされています。すべての被造物における神の業を見ることも、それを認識することもできないのであれば、あなたは神の業を何ひとつ証しできません。神の証しをすることができず、自分が知っている小さな「神」、自分自身の考えに限定され、自分の狭い心に閉じ込められた神について語り続けるなら、つまりそのような神について語り続けるなら、神があなたの信仰を讃えることは決してありません。神の証しをするとき、自分がいかに神の恵みを享受し、神の鍛錬と懲らしめを受け、また神の証しをする中でいかに神の祝福を享受しているかという観点からしかそうしないのであれば、それはまったく不十分であり、神に満足してもらうには程遠いものです。神の旨にかなう形で神の証しをしたい、真の神自身の証しをしたいのであれば、神が所有するものと神そのものを神の業から理解しなければなりません。神による万物の支配から神の権威を理解し、神が全人類に施すという真実を理解する必要があるのです。自分の日々の糧や生活必需品が神に由来することを認めるだけで、神はすべての被造物を用いて全人類に施すという真実、また万物を支配することで全人類を導いているという真実を理解できないのであれば、神の証しは決してできません。わたしがこのように言う目的は何ですか。あなたがたがそれを軽視しないようにすること、わたしの話したことは自分のいのちへの入りと無関係であると考えないようにすること、そしてこれらの事項は単なる知識や原理に過ぎないと思わないようにすることです。そうした態度でわたしの言うことを聞くならば、あなたがたは何ひとつ得られません。神を知るこの素晴らしい機会を失うのです。

わたしがこれらのことを話す目的は何ですか。人々に神を知らしめること、神の実際の業について理解させることが目的です。神を認識し、神の業を知って初めて、神を知る機会と可能性が生じます。たとえば、ある人について理解したい場合、あなたがたはどのようにしてその人のことを理解するようになるでしょうか。その人の外見を観察することによってでしょうか。その人の着衣や着こなし方を観察することによってでしょうか。その人の歩き方を観察することによってでしょうか。その人の知識の範囲を観察することによってでしょうか。(違います。)それでは、あなたがたはどのようにしてその人のことを理解しますか。その人の言動、思考、およびその人があらわしたり晒したりする自分自身についての物事に基づいて判断します。これが、あなたがたがその人を知り、理解するようになる方法です。同様に、神を知り、神の実践的側面、神の真の側面について理解したいのであれば、神の業、そして神が行うひとつひとつの実践的な事柄を通じて神を知る必要があります。これが最善かつ唯一の方法です。

『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 IX.」(『言葉』第2巻)

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