248  神の働きはなんと辛いことか

1  地上での神の働きは、どれほど困難なことか。地上における神の働きの各過程には大きな困難が伴う。人間の弱さ、欠点、幼稚さ、無知、そして人間のすべてのために、神は入念な計画を立て、慎重に考慮する。人間は、誰も敢えて餌をやったり挑発したりしない張り子の虎のようである。少しでも触れると噛み付くか、あるいは倒れて道を失う。それはまた、少しでも集中力を失うと以前の病気が再発し、そうでなければ神を無視したり、親である豚や犬の元へ逃げ戻り、身体の不浄な物事に耽溺したりするようである。何と大きな障害であろうか。

2  神の働きのほぼ全過程において、神は試みを受け、ほぼ全過程において大きな危険を冒す。神の言葉は誠実かつ正直であり、悪意がないが、誰がそれを進んで受け入れるというのか。誰が進んで完全に従おうというのか。そのことが神の心を傷つける。神は人間のために日夜精力的に努力し、人間のいのちについて懸念に苛まれ、人間の弱さに同情している。働きの各過程において、また述べる言葉のそれぞれについて、神は数多くの紆余曲折に見舞われてきた。神は常に苦境の中にあり、人間の弱さ、不従順さ、幼稚さ、脆さを常に幾度となく考えている。誰がそのことを知っていたのか。神は誰に打ち明けることができるのか。誰が理解できるのか。

3  神は人間の罪や、気骨のなさ、意気地のなさを常に忌み嫌い、人間の脆弱さを常に懸念し、人間の前途を熟考している。神は人間の言動を監督していながら、常に憐れみと怒りで満たされ、そのようなことが少しでもあると神の心は必ず痛む。無邪気な人々は、結局のところ麻痺してしまった。なぜ神は必ず人間に困難を与えなければならないのか。弱い人間は忍耐力が完全に欠如している。なぜ神は常に人間に対して衰えることのない怒りを抱いていなければならないのか。弱く無力な人間には活力がまったくない。なぜ神は人間の不従順さを常に叱らなければならないのか。誰が天の神の脅威に耐えられるのか。

4  結局、人間は脆く、絶望的苦境にあり、人間がゆっくりと反省するように、神は自らの怒りを心の奥深くへと押し込んだ。しかし、深刻な困難にある人間は、神の心意を少しも正しく認識しない。人間は老魔王に踏みつけられているが、それにまったく気付かずに、常に神に対抗するか、神に対して熱くなることも冷めることもない。神は無数の言葉を述べたが、誰がそれを真剣に受け止めたであろうか。

『神の出現と働き』「働きと入ること(8)」(『言葉』第1巻)より編集

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