291 神が来たときに神を知るのは誰か
1 わたしの目には、人間は万物の支配者だ。わたしは人間に少なからぬ権威を与えた。地上の万物を扱わせた――山々の草、森の動物たち、そして、水の中の魚。しかし、それで幸福でいるどころか、人間は不安にとらわれている。人間の生涯は苦しみに満ち、走り回り、むなしさに楽しみを加え、全生涯に何の発明も創造もない。誰一人、このむなしい人生から自由になることができず、誰一人、意味ある人生を見出せず、誰一人、真の人生を経験していない。
2 今日の人々はみな、わたしの輝く光の下で生きているが、天での生活について、何も知らない。もしわたしが人間に対して憐れみ深くなくて、人間を救うことをしなければ、すべての人はむなしく生まれることになり、地上で無意味に生き、何一つ誇りに思うことなしに、無益に死んでいく。あらゆる宗教、社会の領域、国家、宗派はみな、地上のむなしさを知っており、彼らはみな、わたしを求め、わたしの戻るのを待っている――しかし、わたしが到着したとき、誰がわたしを知ることができるのだろう。
『神の出現と働き』「全宇宙への神の言葉、第二十五章」(『言葉』第1巻)より編集