71 征服の働きが達成すること
1 初めに、アダムとエバが創造された時、ヤーウェの栄光と証しは常に存在していた。しかし、人間は堕落させられた後、その栄光と証しを失った。なぜなら、誰もが神に反抗し、神を畏れ敬うことをすっかりやめてしまったからである。なぜ人類は証しを失ったのか。それは誰も神を信じず、もはや人の心には神の居場所がなくなったからである。人類の征服とは、人類にこの信仰を回復させることである。人は常にこの世に向こう見ずに突き進み、あまりにも多くの望みを胸に抱き、将来にあまりにも多くの期待をかけ、あまりにも多くの途方もない要求をする。人はいつも自分の肉のことを考え、肉のために計画しているが、神を信じる道を求めることにはまったく興味がない。人の心はサタンの虜となり、神を畏れ敬う心を失い、サタンに執着している。しかし、人間は神に創られた。こうして、人間は証しを失ってしまった。つまり、神の栄光を失ったということである。人類を征服する目的は、人間の神への畏敬による栄光を取り戻すことである。
2 征服の働きで達成される成果は、まず何よりも人間の肉がもはや反抗しないことである。つまり、人間の知性が神についての新たな認識を得、人間の心が完全に神に従うようになり、人間が神のために存在することを望むようになることである。人の性格や肉体が変わっても、その人が征服されたとは言えない。人の考え、意識、理知が変化すれば、つまり、精神的な態度全体が変われば、神に征服されたのである。従うことを決意し、新たな心的態度を自分のものとし、もはや神の言葉や働きに独自の観念や意図を持ち込まず、頭脳が普通に考えることができるならば、つまり、神のために心を尽くして努力できるなら、このような人は完全に征服された人である。
『神の出現と働き』「征服の働きの内幕」(『言葉』第1巻)より編集