269 十字架にかけられたペテロの祈り
1 神よ、ついにあなたの時が来ました。あなたがわたしのために用意された時が来ました。わたしはあなたのために十字架に架けられ、この証しをしなければなりません。わたしの愛があなたの要求を満たし、一層清くなることを願います。今日あなたのために死ねること、あなたのために十字架に架けられることは、わたしにとって慰めとなり、励みとなります。なぜなら、あなたのために十字架に釘付けにされ、あなたの望みを満たし、自らをあなたに捧げ、わたしの命をあなたに捧げることができることはこの上ない喜びだからです。
2 神よ、あなたはほんとうに愛しいお方です。もしわたしが生きることをあなたが許されるならば、わたしは一層あなたを愛することを望むでしょう。生きている限り、わたしはあなたを愛するでしょう。わたしは、あなたを一層深く愛することを望みます。あなたはわたしを裁かれ、刑罰を与えられ、わたしを試されます。なぜならわたしが不義であり、罪を犯したからです。そして、あなたの義なるご性質がわたしには一層明らかになります。それはわたしにとって祝福です。なぜなら、わたしはあなたを一層深く愛することができ、あなたがわたしを愛されなかったとしても、わたしはあなたをこうして愛することを望むからです。わたしはあなたの義なるご性質を見ることを望みます。なぜなら、そうすることにより、わたしは有意義な人生を実際に生きることができるようになるからです。
3 わたしの人生は今より有意義であると感じます。なぜなら、わたしがあなたのために十字架に架けられ、あなたのために死ぬことは意味のあることだからです。しかしながら、わたしはまだ満足していません。なぜなら、わたしはあなたのことをほとんどほんの少ししか知らず、わたしはあなたの望みを完全に満たせず、あなたにほとんどほんの僅かしか報いなかったからです。わたしは人生においてわたしのすべてをあなたに報いることができずにおり、それには遠く及びません。今、振り返ってみると、わたしはあなたに大きな負債があり、自分のすべての過ちと、わたしがあなたに報いなかった全ての愛を償うために、わたしにはこの瞬間しかありません。