736  失敗と挫折は神からの祝福

1  神はあらゆる騒乱、動揺、困難、そして無数の敗北をあなたに経験させます。そして最終的にあなたは、あらゆる騒乱、困難、動揺、敗北、失敗を経験する中で、神の言うことはすべて正しく、自分の信念、観念、想像、認識、哲学的理論、哲学、世間で学んだこと、両親に教えられたことや自分が想像してきたことは、すべて誤りなのだと気づくことになります。そうしたものはあなたをいのちの正しい道へと導くことはできず、真理を理解させて神の前に来させることもできません。あなたが歩んでいる道は失敗の道なのです。それはあなたにとって必要なプロセスであり、救いを経験する過程で得なければならないものなのです。しかし同時に、そのことは神を悲しませもします。なぜなら人々は反抗的で、堕落した性質を持っており、このプロセスを経てそうした敗北を経験しなければならないからです。

2  神は何をするにせよ、人によかれと望んでいます。どんな環境を用意しようと、あなたに何をするよう求めようと、常に最良の結果を望んでおられます。たとえばあなたが何かを経験して、敗北や失敗に見舞われたとします。神はあなたが失敗して、自分がもう終わりだと思ったり、サタンに捕らわれてしまったと思ったりするのを見たがってはいません。そうなるとあなたは、二度と自力で歩けるようにはならず、落胆へと陥ってしまいます。神はそのような結果を見たがっているのではありません。では、何を見たがっているのでしょうか。あなたはその問題では失敗したかもしれませんが、真理を求め、失敗の理由を見つけることができます。失敗の事実を受け入れてそこから何かを学び取り、教訓を学んで、そのように行動したことが間違いだったのであり、神の言葉に従って行動することこそが正しいのだと気づくのです。あなたは現象に気づき、問題の真の事実に気づき、物事を理解し、この敗北と失敗を通じて成長します。それが、神の見たがっていることなのです。あなたは神の骨身を惜しまぬ意図に感謝し、神の言葉が真理であることを信じ、それを確信するようになり、神への信心が深まります。人々にとっては、失敗を経験するのはよいことなのです。もちろん同時に辛いことでもあり、それによって鍛えられることになりますが、そのように鍛えられることで、最終的に神の元へ戻り、神の言葉を受け入れ、それを真理と認めることができるなら、そのような鍛錬、敗北、失敗は無駄な経験ではなかったことになります。

『終わりの日のキリスト講話集』「パウロの本性と実質をいかに識別するか」(『言葉』第3巻)より編集

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