982 人間の過ちの行く末
自分の隠れた過ちに気づかないまま、自分の終着点だけを気にしてはならない。過ちを真剣に受け止め、自分の終着点に関する懸念のために、その過ちを一切見過ごしてはならない。
1 あなたが過ちを犯せば犯すほど、あなたが良い終着点を得る機会は少なくなる。それとは逆に、あなたの過ちが少なければ少ないほど、あなたが神に賞讃される確率は高くなる。あなたの過ちが増えすぎて、わたしがあなたを許せないところまで来たら、あなたは自分が赦される機会を完全に台無しにしたことになるだろう。その場合、あなたの終着点は上でなく下となるだろう。あなたがわたしを信じないのであれば、大胆になって間違ったことを行ない、その結果を知るがよい。
2 あなたが真理を実践する熱意ある者ならば、自らの過ちを赦される機会が確実にあり、反抗する回数もますます減ってゆくだろう。あなたが真理を実践することを望まない者ならば、神の前における過ちは確実に増えてゆき、反抗する回数もさらに増加を続け、最後は限界に達する。その時こそ、あなたが完全に滅ぼされる時である。そしてそれは、祝福を受けるというあなたの美しい夢が無に帰する時である。
3 自分の過ちを、未熟で愚かな者の単なる間違いだと考えてはならない。また真理を実践しなかった言い訳として、自分の素質が劣っているからそうできなかったと言ってはならない。それ以上に、自分が犯した過ちを、しつけがなっていない人間の振る舞いだと考えてはならない。自分を許すことに長けていて、自分に寛大になるのが得意であれば、あなたは決して真理を得ることがない臆病者であり、自分の過ちがいつまでもあなたにつきまとい、あなたはそのせいで真理の要求を永遠に満たせず、いつまでもサタンの忠実な仲間となるだろう、と言っておく。
『神の出現と働き』「過ちは人間を地獄へ導く」(『言葉』第1巻)より編集