唯一無二の神自身 6

(その1)

前回の交わりの主題は何でしたか。(神の聖さでした。)神の聖さは神自身のどの側面に関連しますか。神の本質に関連するものですか。(はい。)それではこの交わりにおいて神の本質に関連する主題は何ですか。神の聖さですか。(はい。)神の聖さは、神独特の本質です。前回に分かち合った主題は何でしたか。(サタンの邪悪さを見極めることでした。)サタンの邪悪さに関し、前回は何を分かち合いましたか。思い出せますか。(サタンが人間を堕落させる方法です。サタンは、知識、科学、伝統文化、迷信、社会動向を利用して人間を堕落させます。)それが前回話し合った主題でした。サタンは、知識、科学、迷信、伝統文化、社会動向を利用して人間を堕落させます。これらがサタンが人間を堕落させる方法です。合わせて幾つの方法がありますか。(五つあります。)そのうちサタンが最も多用する方法であり、人間を最も深刻に堕落させるものは何だと思いますか。(伝統文化です。)伝統文化であると思う兄弟姉妹がいますが、他にもありますか。(知識です。)あなたがたは、高度な知識があるようですね。他にありますか。(知識です。)前の人の意見と同じですね。伝統文化と回答した兄弟姉妹に尋ねますが、そう思う理由は何ですか。それについて何か理解していますか。説明してもらえますか。(サタンの哲学と孔孟の教えがわたしたちの思考に深く浸透しているので、それらがわたしたちを極めて深刻に堕落させると感じます。)知識と回答した人に尋ねますが、その理由を説明できますか。理由を話してください。(知識が人間に神を礼拝させることは、有り得ません。知識は神の存在と、神の支配を否定します。つまり、サタンは幼少時からわたしたちに勉強するように、学習と知識の取得によってのみ、将来や命運が保証されると教えます。このようにして人間を堕落させます。)サタンは知識を用いて、あなたの将来と命運を支配し、それではサタンが人間を意のままに服従させることになります。サタンが人間を最も深刻に堕落させるのは、このような方法だとあなたは考えています。つまり、あなたがたのうち大部分が、サタンは知識により人間を最も深刻に堕落させると考えているようですが、他にも何かありますか。たとえば、科学や社会動向は、どうですか。これらに賛成する人はいますか。(はい。)今日は、サタンが人間を堕落させる五つの方法について再度あなたがたに伝え、それが終わってから、サタンは正確に人間のどの側面を最も深刻に堕落させるかを確認するためあなたがたに幾つか質問します。

サタンが人間を堕落させる五つの側面は、サタンが人間を堕落させる五つの方法です。そのうち最初のものは知識なので、まず知識を話し合いの主題として取り上げましょう。サタンは知識を餌として用います。注意して聴くように。知識は餌の一種に過ぎません。人間は「学習に励み、日々向上」し、知識を武器のように身に付け、知識を科学の扉を開くのに用いるよう誘惑されます。つまり、身に付ける知識が多ければ多いほど、より多くの物事を理解するようになるのです。サタンは、人間にこのようなことを言います。また、サタンは人間に、知識を身に付けるとともに、高尚な理想を育み、大志と理想を持つよう命じます。人間に知られることなく、サタンはこのようなメッセージを数多く送り、無意識のうちにそれが正しい、あるいは有益であると人間に感じさせます。人間は、知らぬ間にそうした道を歩み、知らぬ間に自分自身の理想と大志に導かれて進んでゆきます。人間は、サタンに与えられた知識、偉人や有名人の考えから徐々に気付かぬうちに学びます。また人間は、英雄とみなされる人々の行動から学び続けます。あなたがたは、こうした英雄の行動によりサタンが人間に唱道する事柄やサタンが人間に吹き込もうとしている事柄の一部を知っているかもしれません。サタンが人間に吹き込む事柄は何でしょうか。人間は愛国心に溢れ、自国に忠誠であり、勇敢でなければならない。歴史や英雄の伝記から人間は何を学びますか。それは、人に対して忠義心を持つこと、あるいは友達のために尽くすことです。こうしたサタンの知識の中で、人間は無意識のうちに多くの良からぬ物事を学びます。サタンが人間のために用意した種は、知らぬ間に未熟な人間の心に植え付けられ、その種は、人間に偉大な人物になる必要がある、有名になる必要がある、英雄になる必要がある、愛国心を持つ必要がある、家族を愛する人間になる必要がある、友人のためならば何でもする、忠義感を持つ人間になる必要があると感じさせます。サタンに魅惑された人間は、サタンが人間に用意した道を知らず知らず進んでゆきます。その道を歩んでゆくうちに、人間はサタンによる生活の規則を受け入れることを強要されます。人間は、自分で全く気付かぬうちに独自の生活規則を作り出しますが、それはサタンが人間に強制的に吹き込んだ生活規則に過ぎません。この学習過程において、サタンは、物語や伝記など、サタンの餌を人間に少しずつ食べさせることのできる全ての手段を用いて、サタンの物事を人間に吹き込むと同時に、人間に独自の目標を目指し、独自の人生の目標や生活規則、人生の進路を決めさせます。こうして学習過程のなかで、ある者は文学を好み、ある者は経済を好み、ある者は天文学や地理に興味を持つようになります。さらに、政治を好む者、また物理や、化学、はては神学を好む者もいます。これらは全て知識の一部です。あなたがたは、全員これまでにそうした知識に接する機会があったので、それがどのようなものかを知っています。こうした知識に関しては、誰もがそのうち特定のものについて、際限なく語ることが出来ます。したがって、こうした知識が人間の心にどの程度深く入り込んでいるかは明白です。これは、こうした知識が人間の思考において占めている位置や、人間に及ぼしている影響の深さを示しています。人が知識のある側面を好むようになり、それを深く愛するようになると、無意識のうちに理想が生まれます。ある者は小説家を目指し、ある者は文学者を目指し、ある者は政治家として身を立てることを目指し、ある者は経済活動に関与して実業家となることを目指します。また英雄や、偉人、有名人になろうとする人々もいます。どのような人間となることを目指すかを問わず、人々の目標は、知識を習得する方法により、自分自身の目的のために使用すること、自分自身の願望や理想を実現することです。それがどれほど聞こえが良くても、つまり、自分の夢を実現したい、人生を無駄にしたくない、あるいは出世したいなどは、高尚な理想と大志を育んでいるものの、本質的には何が目的ですか。あなたがたは、このことについて考えたことがありますか。サタンはなぜこんな事をしたいのでしょうか。サタンがこんな事を人間に吹き込む目的は何でしょうか。あなたがたの心は、この問題について明瞭に理解しなければなりません。

それでは、サタンが知識を用いて人間を堕落させる方法について話しましょう。わたしたちは、サタンは知識を用いて人間に何をしたいのか、人間にどのような道を歩ませたいのかをまず知らなくてはなりません。(神を拒むことです。)まさしく神を拒ませたいのです。知識を習得した人間に見られる効果、知識を習得することの結末、それはまさに神の拒絶です。それでは、サタンの邪悪な動機は何か。あなたは明確に理解していないのではありませんか。人間が知識を習得する過程において、サタンは、それが物語の説明であったり、ただ一つの知識を与えることであったり、人間に自分の欲を満たし理想を実現させるようなことであったりと、あらゆる手段を用います。サタンがあなたを導きたい道について、正確に理解していますか。人間は知識を習得することは自然であり、何も悪いことが無いと考えています。おだやかな言い方をすれば、高尚な理想を育むことや、大志を抱くことは、向上心があると言うことであり、それは人生において正しい道のはずである。人間が自らの理想を実現したり、人生において出世できたりするとしたら、そのように生きる方が素晴らしいのではないか。そのようにして自分の祖先に栄誉をもたらすのみならず、おそらく歴史に自分の名を残すことは、良いことではないか。こうしたことは、世俗的な人々から見れば、良いことであり、適切で前向きなことです。しかし、サタンは邪悪な動機をもって、人間をそのような道へと導き、それで良しとするかというと、無論そのようなことはありません。実際には、人間の理想が如何に高尚であったとしても、また人間の願望が如何に現実的であり、適切であったとしても、人間が成し遂げたい事、求める事は、二つの言葉と不可分な関連性がある。その二つの言葉は、人間それぞれの生涯にとって極めて重要であり、サタンが人間に吹き込みたいことです。その二つの言葉とは、何でしょうか。そのひとつは「名声」で、もうひとつは「利得」。二つの言葉とは、名声と利得です。サタンは極めて温和な方法、人間の観念に極めてうまく適合する方法を用います。その方法には、全く過激さが無いのです。人間は、無意識のうちにサタンの生き方や生活の規則を受け入れるようになり、人生の目標や方向性を決定し、またそうすることにより無意識のうちに人生の理想を持つようになります。そうした人生の理想は、どれほど高尚な響きがあったとしても、名声や利得と複雑に関連している建前に過ぎません。偉人や有名人のみならず、全ての人々が人生において従う全ての事柄は、「名声」と「利得」のふたつだけに関連するものです。そうではないですか。人間は、名声と利得を手に入れれば、それを利用して高い地位や莫大な富を堪能し、人生を楽しむことができると考えます。名声と利得を手に入れれば、それを悦楽の追求と不徳な肉の快楽に利用できると考える。人間は、自分が求める名声と利得のために、無意識ではあるが率先して、自分の心身や所有する全ての物事、将来、運命をすべてサタンに引き渡します。人間はこの引き渡しにあたり、実に一瞬たりとも躊躇することが無く、それを奪回する必要性を省みることも一切ありません。このようにして人間がいったんサタンを頼りにし、サタンに忠義を尽くしたなら、人間は自分自身を支配していることができるでしょうか。無論できません。こうした人間は完全にサタンに支配されます。彼らはすっかり泥沼に沈み込んだのであり、そこから抜け出すことは一切不可能です。ひとたび名声と利得の泥沼に陥いると、人間は明るいもの、義なるもの、美しく良いものを求めなくなります。これは、人間に対する名声と利得の魅力が強すぎるため、それが人間にとって人生を通して終わり無く永遠に追求するべきものとなってしまうからです。これが真実ではないですか。「知識の習得とは読書することや知らない事を幾つか習得することで、時勢や世の中に遅れを取らないようにするためである。知識を習得するのは、ただ生活の糧を得るため、自らの将来のため、必需品のためである」と言う人もいます。それでは必需品や食糧の問題を解決するためだけに、十年におよぶ辛い学習を行う人間がいるでしょうか。(いません。)そんな人は一切いません。それでは、辛い学習を長年にわたり続けるのは何故ですか。それは、名声と利得のためです。名声と利得がはるか前方に待っており人を呼んでいるため、自らの勤勉と辛苦と努力をもってその道を進むほか無く、それによって名声と利得を得られるものと信じているのです。自らの将来の道のため、将来の快楽と生活向上のために辛苦を味わう必要があるのです。そんな知識とは、いったい何なのか、わたしに教えてくれませんか。知識とは、人々が知識を習得する過程で、サタンが人々に教えた生活の規則ではないでしょうか。サタンにより人間に吹き込まれた、人生の高尚な理想ではないでしょうか。たとえば、偉人の考えや、有名人の操守さ、英雄の気概、武侠小説の侠客や剣術家の俠骨や親切心を考えてみましょう。(その通りです。)これらは世代を超えて影響を及ぼし、各世代の人々はそうした思想を受け入れて、そのために生活し、永遠にそれを求めるよう仕向けられます。これがサタンが知識を用いて人間を堕落させる方法であり、手段です。サタンが人々をこの道へと導いた後、人々が神を礼拝することはまだ出来ますか。(出来ません。)サタンにより人間に吹き込まれた知識や思想は、神を礼拝することに何か関連していますか。真理に属する何かがありますか。(ありません。)神を畏れ、悪を避けることに関する何かが含まれていますか。(含まれていません。)あなたがたの話しぶりは少し確信が無いようですが、まあいいでしょう。「名声」と「利得」がサタンが人間を邪悪な道へと誘惑するのに用いる二つの重要な語句だと理解しているかぎり、それで十分です。

ここでもう一度簡単に確認します。サタンが人間を虜にし、支配するために使用するものは何ですか。(名声と利得です。)サタンは名声と利得を用いて人間の思想を支配し、人間が名声と利得しか考えられないようにします。人間は名声と利得のために努力し、名声と利得のために苦労し、名声と利得のために恥辱に耐え、持てる全ての物事を犠牲にし、名声と利得のためにすべての判断と決断を下します。このようにして、サタンは目に見えない足かせを人間にかけます。足かせは人間の身体に付けられ、人間はそれを外す力も勇気もありません。したがって人間は、無意識のうちに足かせをかけられた状態で極度の困難の中を歩んでゆきます。この名声と利得のために、人間は神を避け、神を裏切り、ますます邪悪になります。人間はこのようにして世代を追うごとにサタンの名声と利得により破壊されてゆきます。サタンの行動を検討すると、サタンの邪悪な動機は、極悪非道ではないでしょうか。(その通りです。)多分あなたがたはいまだに名声と利得なくして生活はあり得ないと考えているので、サタンの邪悪な動機を理解することが出来ないかも知れません。あなたがたは、人間が名声と利得を捨て去ったら、将来が見えなくなり、目標を見失い、将来が暗く陰鬱になってしまうと考えています。しかしゆっくりと、名声と利得はサタンが人間を束縛するために用いる非常に重い足かせであると、やがて分かるようになるでしょう。そのことを理解する時まで、あなたはサタンの支配と、サタンがあなたを束縛するためにもたらす足かせを徹底的に反抗するでしょう。サタンがあなたに吹き込んだ物事の全てを捨て去ることを望むようになる時が来れば、きっぱりサタンと訣別し、サタンがあなたにもたらしたもの全てを心から嫌悪するようになるでしょう。この時になって初めて、あなたは神への真の愛と思慕をもつでしょう。

『言葉は肉において現れる』より引用

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