日々の神の御言葉: 神を知る | 抜粋 122

人間の人生における6つの節目

 全ての者が、人生の中で一連の重要な節目を経験する。こうした節目は最も基本的かつ重要な段階であり、その者の人生の運命を決定する。次に、こうした人生の中で誰もが経験する重要な節目に関して概説する。

出生:第1の節目

 ある者が生まれた時、どのような家庭に生まれるか、性別、容姿、出生時期などが、人間の人生における第1の節目の内容である。

 第1の節目のこうした部分に関して選択出来る者はいない。それらの部分は、創造主により遙か以前に定められたものである。こうした部分は外的環境の影響を一切受けず、創造主により予め定められたこれらの事実は、人的要因によって変わることが無い。ある者の出生は、創造主が定めた運命の第1段階を、創造主が既に完了したことを意味する。創造主は遙か以前にこうした詳細を全て定めているので、それらを変える力を持つ者はいない。その者の出生後の運命とは関係なく、その者の出生の条件は予め定められたものであり、定められた通りであり続ける。それらの条件は、その者の人生の運命や、その人生の創造主による統治に影響を与えることは、一切無い。

1.新たないのちは創造主の計画から生まれる

 第1の節目の詳細すなわち、ある者の出生地、家族、性別、容姿、出生期日のうち、人間が選択出来るものはあるだろうか。ある者の出生は、明らかに受動的な事である。その者は、自分の意志とは関係なく、ある時、ある場所で、ある家庭に、ある容姿で生まれ、ある家庭の一員となり、ある家系を継ぐ者となる。第1の節目において、人間には選択の余地が無く、創造主の計画に従って決定された環境で、特定の家庭に、特定の性別と容姿で、特定の時期に生まれるが、このことは、その者のその後の人生と密接な繋がりがある。この重要な節目に、人間は何が出来るだろうか。先述の通り、そうした出生の詳細に関して、人間には選択の余地が一切無い。創造主による予定と導きが無ければ、この世に新しく生まれるいのちは、どこへ行き、どこに留まるかを知らず、全く無関係で、どこに属する事もなく、自分の家も無いであろう。しかし、創造主の周到な采配のため、新たないのちは、留まる場所、両親、そのいのちの属する場所、親戚が揃った状態で、人生の旅路に就く。この過程全体を通して、新たないのちの誕生は創造主の計画により決定され、そのいのちが持つあらゆる物事は、創造主によって新たないのちに与えられる。影も形も無い浮遊物体の状態から、次第に血と肉を持ち、目に見える、神の被造物である有形の人間となってゆく。その人間は考え、呼吸し、寒暖を感じ、物質世界での日常活動に参加可能であり、造られた人間が人生で体験する必要のあること全てを体験する。ある者の出生に関する創造主による予定は、生存に必要な物事の全てを、創造主がその者に対し与えることを意味する。同様に、その者が生まれるということは、生存に必要な物事の全てを、創造主からその者が授かること、そしてその時点からは、別の形態で、創造主の備えのもとに、創造主の支配の下で、その者が生きるということを意味する。

2.人間が個々に異なる状況下に生まれる理由

 人々は、もし自分が生まれ変わったならば、名家に生まれる、あるいは女性の場合は、白雪姫のような容姿で皆に愛されること、男性の場合は、全世界を意のままにし、何ひとつ不自由のない、白雪姫に登場する王子のようになる、などと想像することが往々にしてある。自分の出生について多々幻想している人は多く、彼らの多くは自分の出生に大いに不満を抱いている。自分の家族や容姿、性別、さらには出生時期までも不満なのである。しかし人々は、自分が特定の家族に生まれた理由や、なぜ自分がそのような容姿を持っているかを全く理解していない。そうした人々は、出生地や容姿の如何を問わず、創造主による経営のもとで、自分が様々な役割を担い、様々な使命を果たさねばならず、その旨は決して変わらないということを知らない。創造主の観点から見ると、人間の出生地、性別、肉体的な外観は、全て一時的なものである。こうした事は、神による全人類の管理の各段階における一連のささいなもの、僅かな象徴である。また、ある者の真の終着点と終わりの時は、どの段階においてもその者の出生により決定されていないが、それぞれの人生において全うする使命や、創造主の経営(救いの)計画が完了した時点における、その者に対する創造主の裁きにより決定される。

 あらゆる結果には原因がある、結果に原因が無いことは無い、と言われている。したがって、ある者の出生は、必然的にその者のその時点における人生や前世と結びついている。ある者の死がその人生の終わりであるとすれば、その者の出生は新たな周期の始まりである。従前の周期がその者の前世であるとすれば、新たな周期は必然的にその時点における人生である。ある者の出生は、その者の前世と、その時点における人生と関連しているため、その者の出生に関連する場所、家庭、性別、容姿その他の要素は、全てそれらに関連している。つまり、その者の出生は、その者の前世に影響されるだけでなく、その時点の人生の宿命によっても決定される。このことにより、人間が生まれる様々な環境が説明される。貧しい家庭に生まれる者もいれば、裕福な家庭に生まれる者もいる。一般的な家庭に生まれる者もいれば、名家に生まれる者もいる。南部地域で生まれる者もいれば、北部地域で生まれる者もいる。砂漠で生まれる者もいれば、緑の生い茂る場所で生まれる者もいる。喝采、歓喜、祝賀を伴って生まれる者もいれば、悲哀、災難、苦悩を伴って生まれる者もいる。生まれてから宝のように扱われる者もいれば、雑草のように見捨てられる者もいる。端正な容姿で生まれる者もいれば、奇抜な容姿で生まれる者もいる。愛らしい外観で生まれる者もいれば、醜い外観で生まれる者もいる。深夜に生まれる者もいれば、真昼の陽光の中で生まれる者もいる。様々な人間の出生は、すべてその人間のために創造主により準備された運命により決定される。その者の現在における人生の運命、その者が果たす役割、遂行する使命は、その者の出生により決まる。こうした物事は、すべて創造主による統治の対象となり、創造主により予め定められたものである。そうした定められた場所から逃れられる者、その者の出生時の状況を変更出来る者、自分自身の運命を選択出来る者は、存在しない。

『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 3」(『言葉』第2巻)より

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