日々の神の御言葉: 神の働きを認識する | 抜粋 147

六千年に渡るその働き全体は、時代とともに次第に変化してきた。その働きにおける変化は、これまで世界全体の情勢に従って起こってきた。神の経営の働きは、全体として人間の発展に従って次第に移り変わってきただけである。それは創造の始まりにおいて、すでに計画されていたわけではなかった。世界が創造される前、または世界が創造された直後、ヤーウェは、働きの最初の段階である律法の時代、第2の段階である恵みの時代、または第3の段階である征服の時代をまだ計画していなかった。第3の段階である征服の時代で神は、最初にモアブの幾人かの子孫達の集まりにおいて働きを行い、そこから世界全体を征服する。神は世界の創造の後にそれらを語りはしなかった。モアブの後にもそれらを語ることはなく、ロトの前に語らなかったのは言うまでもない。神の働きは、すべて自然発生的に行われた。六千年に渡る神の経営の働きはまさにこのようにして進められてきた。神は世界の創造の前に、人間の発展のための概略図といったような計画を書き出すことは決してなかった。神は、自身の働きにおいて自身が何であるかを直接的に表現する。神は計画を立てるために知恵を絞ることはない。もちろん、多くの預言者たちが多くの預言を語ってきたが、これまで神の働きが常に明確な計画策定に基づいているとは言えない。預言は神の実際の働きに従って作られた。神の働きのすべては最も現実的である。神は時代の進展に従って自身の働きを実行し、物事の変化に従って自身の最も現実的な働きを実行する。神にとって働きの実行は、病気に薬を用いることに似ている。神は自身の働きを行う時、観察をする。神は自身の観察に従って働きを行う。神は、自身の働きのどの段階においても、自身の豊かな英知の表現と、自身の豊かな能力の表現を行える。神はその時代の働きにおいて自身の豊富な英知と豊富な権威を示し、その時代に神によって連れ戻された者ならだれでも、自身の性質を全て知ることができるようにした。神は人々の必要を満たし、それぞれの時代で実行されなくてはならない働きに基づいて自身のすべき働きを実行する。神は人々がサタンに堕落させられた程度に応じて、その必要を満たす。アダムとエバをヤーウェが最初に創造したのは、彼らが地上で神を現し、被造物の中にあって神の証となるためであったが、エバは蛇に誘惑され罪を犯し、アダムも罪を犯し、共に園で善悪の知識の木の果実を食べた。そのためヤーウェは、彼らに対して更なる働きを実行しなければならなかった。神は彼らが裸なのを見て、動物の皮でできた布で彼らの体を覆った。その後神はアダムに言った。「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ……。ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る。」神は女に言った。「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるであろう。」そのときから神は彼らをエデンの園から追放し、現代人が地上でそうするように、園の外に住まわせた。はじめに神が人を創造したとき、創造した人を蛇に誘惑されるようにして、それから人や蛇を呪うことを計画してはいなかった。神は実際にその種の計画を持ってはいなかった。計画していたのは、創造において神に新しい働きをもたらす状況の進展に過ぎなかった。ヤーウェがこの世にアダムとエバにおけるその働きを実行した後、何千年もの間に渡って人間は発展し続けた。そしてその後、「ヤーウェは人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。ヤーウェは地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、……しかし、ノアはヤーウェの前に恵みを得た。」 このときヤーウェは新しい働きをさらに行うことになったが、それは神が創造した人間が、蛇による誘惑の後、あまりに罪深くなってしまっていたからだった。そのような状況において、ヤーウェはそれらの人々からノアの家族を選んで彼らを守り、洪水で世界を滅ぼすという神の働きを実行した。人間はこのように堕落を増しながら、今日まで発展し続けている。そして人間の発展がそのピークに達するとき、それは人間の終末でもある。まさに始まりから、世界の終わりまで、神の働きの背後にある真実は常にこのようになっている。それは人がその性質に従って分類されることになる様子と同じである。一人一人が属する分類をはじめから決められているわけでは全くなく、人々は発展の過程を通った後にのみ、徐々に分類される。最後に、完全に救われることのない人はその人の先祖に戻されることとなる。人間における神の働きは、世界の創造時にまだ準備されてはいなかった。むしろ神は状況の進展を通して、人間に対してさらに現実的かつ実際的にその働きを徐々に実行した。ヤーウェ神が女を誘惑するために蛇を創造したわけではなかったのと同じである。それは神の特別な計画でも、神が予め決めたことでもなかった。それは予期せぬことだったとも言える。ヤーウェがアダムとエバをエデンの園から追放し、人を再び創造しないと誓ったのは、まさにそのためである。ただ、この根拠においてこそ、神の英知が人々によって見出されるのだが、そのことはわたしが最初に「わたしの英知はサタンの策略に基づいて行使される。」と言った通りだ。人間の腐敗がどれだけ進んでも、蛇がいかに人間を誘惑しても、ヤーウェは依然として神の英知を備えていた。それゆえ、神は世界の創造以来これまで新しい働きに携わり、その働きの段階はこれまで一度も繰り返されたことはない。サタンはこれまで継続的に策略を実行し続けている。人間はサタンにより堕落させられ続けており、ヤーウェ神も自身の英知の働きを継続的に実行し続けている。神は一度も失敗したことがなく、世界の創造からこれまでにおいて、自身の働きを一度もやめたことがない。人間がサタンによって堕落させられた後、神は人間を堕落させる敵を打ち負かすために、人々の間で継続的に働きを行った。その戦闘は始まりから世界の終わりまで続くだろう。この働きを行うに際して、神は、サタンによって堕落させられた人間も自身の素晴らしい救いを受けられるようにしただけでなく、自身の英知、全能性、および権威を人々が知るようにもした。そして最後に神は、人が自身の義の性質を見るようにする。つまり、邪悪な者を罰し、正しい者を報いる。神は今日まで戦ってきて、一度も負かされたことはない。それは神が知恵に満ちており、神の英知はサタンの策略に基づいて行使されるからだ。そのため、神は天のあらゆるものを自身の権威に従わせるだけなく、この世のすべてのものを自身の足台の下に置き、更には人間を侵害し悩ませる、悪事を働く者が神の刑罰の中に落ちるようにする。その働きの結果のすべては、神の英知によりもたらされる。神は人間の存在の前に自身の英知を一度も啓示したことはない。それは神には、天国、この世、または全宇宙に敵がおらず、万物の何物をも妨害し得る闇の力は存在しなかったからである。大天使が神を裏切った後、神はこの世に人間を創造したが、何千年も続く、サタンたる大天使との戦いを神が正式に始めたのは人間のためであり、その戦いは一連の段階を通して、さらに過熱を増している。神の全能性と英知は、そのそれぞれの段階で示される。このとき初めて、天と地のすべてのものは、神の英知、全能性、そして特に神の現実性を見ることができる。神は今日、依然として同じ現実的方法で自身の働きを実行している。さらに神は、自身の働きを実行するとき、自身の英知と全能性を示す。神はあなた方が、各段階の働きの背後にある真実を知るようにし、神の全能性をどう説明するかを明確に知るようにし、特に神の現実性をどう説明するかを知るようにする。

『神の出現と働き』「あなたは全人類がこれまでどのように発展してきたかを知らねばならない」(『言葉』第1巻)より

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